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多肉と環境

この夏、うちにあった多肉植物たちのうち、二種類を失った。
強烈な日差しにやられて、葉焼けし、干からび、昇天してしまったのだ。

北陸で元気だった種類ほど、四国の太陽が辛かったようで、ハオルチア達の寄せ植えは、今も葉先が茶色くなり、かなり悲惨な状態だ。
気づいて、遮光をしたのが遅かったため、いつも日陰に置かれていた鉢以外は、ぐったりしている。

水をあげすぎてもダメ、日当たりが良すぎてもダメ、日が当たらなくてもダメ。
多肉植物とは、なんと難しい生き物なのかと、今年初めて思った。

私は、多肉植物を育て始めて今年で6年目だ。
その間に神奈川→福井→愛媛と転居し、その都度、多肉たちの置かれる環境も変わってきた。

最初は神奈川の、日当たりと風通しが申し分ないマンションのベランダだった。
何も考えなくてもよく育ち、葉挿しで増え、徒長もせず、完璧な育成環境だったと言える。

この子達のうち、北陸に連れて行った途端にダメになったのは、太陽が好きなエケベリアとそのミックス達だった。
お日様を求めて徒長し、仕立て直すと、そこから病気になる。
冬の積雪が怖くて室内に置いていたため、植物育成ライトも使ったが、全く光量が足りなかったようでちっとも元気にならず枯れていく。
同じ日本なのに、こんなにも気候が違うのかと驚いた。

次に愛媛に転居し「ここなら日当たりはバッチリだ」とよろこんだのも束の間、夏の強い日差しが、北陸に適応していた個体に襲いかかった。
水やりは夏の間、2週間に1度と決めていたが、3日もすると鉢の中身が乾燥して軽くなっているのがわかる。
「本当に水をやらなくてもいいのだろうか」と悩んだが、そこはグッと我慢して耐えた。
根腐れするよりマシだと判断したのだ。
おかげで根腐れ個体は、一つも出さずに済んだが、やっぱりエケベリアとそのミックスが枯れていった。
葉に隙間がないため、風がないとすぐ熱にやられてしまうのだろうと想像している。
暑くても寒くても弱るお姫様たちが、エケベリアたちなのだった。
1番可愛いのにとても残念だ。

逆にどこに連れて行っても平気だったのが、セダムとサボテンだ。
とくにセダムはどこでもよく増えた。
葉挿しの発芽率8割以上をキープしていたと思う。
地球に何かあっても、生き残るのはセダムだろう。

来年以降の夏越しの教訓としては、「遮光は夏休みとともにスタートし、エアコンが要らなくなるまで続ける」だ。
特に昼夜が逆転している私は、昼の様子がわからず「大丈夫だろう」と日除けをせずにいたのだが、これがとにかく最大の敗因だった。
適度な日陰は、ここではマストだと心得るべきだ。

Googleカレンダーに、毎年の日除のスケジュールを入れた。
これで来年からはもう安心。

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。 サポートは、お年玉みたいなものだと思ってますので、甘やかさず、年一くらいにしておいてください。精進します。