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さをりのリメイクをしてみた②「モンゴル風帽子」

前回につづき、さをりのリメイクに挑戦です。

なぜこんなことをしているかというと、
こちらのさをり布、とても綺麗なのに時々大幅に目が飛んでいたり、幅が揃っていなかったりといういわゆるB級品なのです。
そのままでは、売れそうにない。

でも、せっかく作った綺麗なものが、世間の目に触れないというのがなんだか惜しくて。

「不器用な私でも、さをり布でならミシンも使わず小物ができそう」

と思い、いただいた布でいろいろ作れないかとチャレンジしております。

でも、一番大きかったのはBBCで放送された裁縫対決番組「ソーイング・ビー」の影響でしょうか。

おそらく、ヒトは生きている限り何かしら表現したい生き物なのだと思います。

その表現が絵や音楽や詩といったアートであることもあれば、ビジネスだったり、暮らし方だったり、もっと突っ込んで「生き方」だったりすることもあるのでしょう。

私は「可愛いと自分が思うものを作ること」も好きだったのだとあの番組で気づきました。
自分の頭の中にある「可愛い」を表現したかったのですね。

一緒に見ていたうちの夫は微塵も興味を示さなかったので、やはり、どんなもので自分を表現したいのかは、人によって違うのだろうと思います。

今回、私は「私が思う可愛い帽子」作りに挑戦してみました。

完成品はこちら。

材料はさをり布だけで、用意する道具は
①はさみ
②毛糸のとじ針
③何か丸っこくて自分の頭のサイズに近いもの
の三つだけです。

注意>>>>
このまま作ると、頭にピッタリのサイズのものができますが、よほど小顔じゃないと可愛く見えません。そこで、最後に追記として、改良ポイントを載せました。先にそちらをお読みになってからここに戻ってくると良いかと思います。
>>>>注意終わり

1.型になるものを用意する。


私は③に夏用の麻のキャップを使いました。へたらないように中に新聞を丸めて詰めています。
バスケットボールでもバレーボールでもいいかもしれませんし、何もなければ家族の頭を借りてもいいでしょう。

さをり布はもとは、こんな感じでした。

お分かりでしょうか。目が飛んでいるところが一枚につき、1箇所。


2.さをり布を切り分ける


これをまずハサミでカットし、切り分けます。
すると、端がこんな感じで縦糸切りっぱなし、横糸ほどけっぱなし状態になります。

横糸をほどいて、縦糸を7センチくらい引き出します。
横糸は後で再利用するので長いまま残したいです。切らずに丁寧にほどいてください。

3.さをり布の端を処理する

端の飛び出している糸を数本まとめて玉結びします。本数などは適当で大丈夫。ほどけなければ問題ありません。
3枚の布がサイズの異なる6枚の布になりました。ほどけなければいいので、ほんとうに適当で大丈夫です。糸の本数なんて数えなくても全く平気!

こちらの六枚の布のうち、短い布を頭の上を覆う部分にし、長い方はターバンのように周囲を巻いて留める布にします。

4.型の上に布の仮置きをしてみる

用意した型の上に3枚の布がちょうど全体を覆うように120度ずつずらして重ねます。

この120度もすごくテキトーで大丈夫。何しろ材料の布の幅が違うのだから。

そうしたら、この状態でまち針をさして形がずれないように型と布を固定します。

次にこれを放っておいて、自分の頭の周囲を計ります。大人なら56〜7センチくらいでしょうか?

使わなかった方の長い布を取り出し、サイズを測り
56〜7センチ以上あればラッキー!!そのまま使いましょう。
短い場合には、二枚はいで繋ぐか、別の布を用意してください。

5.布を縫っていく

次に、この長い布を頭囲サイズの輪になるように縫いとめます。
ここで活躍するのが、先程ほどいた糸です!
布の色味に近いものを選んで毛糸のとじ針に通し、それを使って縫ってください。


まずはなみぬいで輪の形に縫ってしまいましょう。

端のひらひらしたものを外に出すか、見えないようにするかはお好み次第です。あとからどうとでもできますのでまずは縫ってください。

下の図はあまりに雑ですが、まあとりあえず、ほどけなければいい、くらいの感じで、端の線(写真の白線)に沿って縫い留めます。

そして輪っかを開いたら、二つ折りにして先程の「型の上に3枚の布をずらして重ねた」上から、すぽっと被せます。
ポイントは、折った「輪」の方を下にすること。

これがちょうどいいところに収まったら、まず端をなみぬいで一周します。

これで、帽子の形ができました!
あとは、ここをめくって下のピロピロした糸端や余っている布を包み込んで、裏側で止めてしまえばいいだけです! なんて簡単!!

「どうしてもここは二枚あった方が可愛い!」
と思う方は、何とかしてピロピロくんたちが表に出ないように縫いとめてください。

大丈夫、誰も裏までいちいちチェックしません。


完成品がこちらです。

私は、かぶったときに髪の毛が飛び出してきそうな大きな穴が空いているところだけは流石にチクチク縫いましたが、あとは基本ほったらかしなので脱いで置いておくと
「こりゃなんだ?」
状態になります。

胸を張って
「帽子だよ」
と言いましょう。
帽子を作ろうと思って作ったんだから、誰が何と言おうと帽子です。

以上、テキトー帽子作り教室でした。

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6.追記!!(ユルかわにするために)

このままの作り方だと、被った時に「キツキツ」になってしまい、今ひとつ可愛くないなと思ったので、改良ポイントを載せておきます。

私のテキトー帽子の作り方は、要は頭部の型を先に作ってそこに布を置いて合わせていくものです。だからその「型」をいかに自分好みに作るかがポイントなのです。

そこで。

下のように帽子に梱包材をガムテープで巻き付けて、やや大きめの「型」を作りました。
私はたまたま家にあったので梱包材を使いましたが、新聞紙でもなんでも良いと思います。下の写真はかなり大きくしすぎたので失敗です。


普段の帽子のサイズより2センチ緩めくらいがちょうどいいと思います。
新聞紙なり梱包材なり巻いてみた上からメジャーで計測し、サイズが自分の希望にあっているかどうか確認してください。大きければ巻いたものを減らして調整します。

頭囲が決まったら、今度は頭頂部にもゆとりを持たせるために貼っていきます。

頭頂部のサイズの出し方も書いてみると、人の頭って、まあ、こんなふうですよね。

で、CAPのかぶり方は、だいたいこんな感じ。

ところがモンゴル帽子は、こんな風にゆとりが欲しい。

ですので、①のキャップの長さと②のモンゴル帽子の長さはモンゴル帽子の方が5センチくらい長いはずなのです。(そこはお好みで。実際メジャーではかるとわかりやすいです)

私は、普段の帽子のサイズが「頭囲56㎝」ですので、ゆるみを持たせるため58㎝で型を作りました。

頭頂部を覆う布(上の②の長さ)は、ぴったりサイズで40㎝でしたので、ゆるみを持たせて「頭頂部43㎝」

半分捻ってかぶせる布はさらに7センチプラスして「ねじり布50㎝」で作りました。

布サイズ参考値
①頭囲用
幅は10センチ以上あれば何でもOK。
長さは使用可能部分(端っこのフリンジの部分は除いて)
自分の頭囲+ゆるみ2センチ+縫い代2センチ
(私は60㎝使いました)
②頭頂部用
幅は10㎝以上15㎝未満くらいが扱いやすい。
長さは自分の頭頂部サイズにゆとり3センチ縫い代2センチを足して45㎝。それを二枚で90㎝使いました。
ねじり用にはさらに7㎝追加で「52㎝」としました。

7.その他の細かいコツ

その他、作っていて気付いたことは、こちらに追記していく予定。

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