笛を吹いたよ(Ragtime / Tamás Beischer-Matyó)
noteなに書こうかな〜〜と思っていたんですけれども、せっかく演奏とかしたんだからそのこと書けばいいんですよね。音楽のこと書くとなんだかどっかで「何もかも浅いんじゃこのニワカが!」みたいなこと思われそうで怖いですし実際ニワカなんですけど、まあ、お手柔らかに。。
ひとりフルート4重奏を録って、Twitterに載せてました。曲はハンガリーの作曲家、Tamás Beischer-Matyóさん(タマス・ベイシャル・マテューさんと読むそうです)の「Ragtime」という曲です。かわいくってすてきな曲ですよね。
いままでにもひとりでフルートの多重録音をしたことは何度かあったのですが、ポップスの自作アレンジを吹いてばかりで。なので、きちんと作られている譜面でも多重録音やってみたいなあと思って、良い感じの楽譜を探していたのです。そんなときに見つけたのがこちらの曲でした。
「IMSLP」という、無料で楽譜をDLできるウェブサイトがありまして。こちらで公開されている楽譜は著作権が切れてパブリックドメインとなったもの、そして作曲者が自らの楽曲の再利用を許可しているクリエイティブ・コモンズのものです。今回演奏した「Ragtime」はクリエイティブ・コモンズ楽曲にあたります。2002年に発表されたそうなので、比較的新しい楽曲ですね。
所謂「ラグタイム」というジャンルはたいていピアノで演奏されるもので、大きくジャンプするようにリズミカルに動く左手(ストライドとか言われたりしますね)とシンコペたっぷりの楽しげなメロディが特徴です。ヨーロッパの舞曲と黒人音楽が融合したものと考えられているそうですね(いまググりました)。ラグタイムではこちらの楽曲がいちばん有名でしょうか。
自動ピアノかっこいい〜〜〜〜〜。こういうカラクリ的なものって見てるだけでワクワクしちゃいますね。
本来「ラグタイム」というジャンルの楽曲はこの曲のようにかなり音域を広く使うものなのですが、一般的なフルートの音域はどんなにがんばったところで3オクターブとちょこっとしかありません。
今回演奏したタマスさんの「Ragtime」は、もちろんピアノのような広い音域を使うことはできないのですけれども、そのぶんポコポコとしたリズムの刻みがとてもかわいらしい楽曲になっているなあと思います。
楽譜を見ていただければわかると思うのですが、中間部の伴奏パートの振り分け方がなかなかおもしろいのです。いろんなところからポコポコ音が鳴っているようで、とっても聴いていて楽しいですよね。
メロディ部分も各パートに見せ場があってうれしいですね。ポコポコ吹いていたところから急に悠然としたメロディに移り変わったりするので頭の切り替えはたいへんですが、そういうのもアンサンブルの醍醐味ってやつっすよネエ。
とってもかわいくてすてきな楽曲なのですが、いまのところ演奏動画があんまり多くないのです。(だからわたしみたいなのが吹いても怒られないかもなとかちょっと思ったりもしたんですけど)
そんな数少ない演奏動画のなかで、すてきな動画があったので、最後にご紹介します。
武藤哲也さんという方によるリコーダー4重奏アレンジ。フルートよりも素朴な音色によるポコポコ感がたまりませんね。なんだか純朴な村娘のようですてき。
ほんとよい曲だし吹いているととてもテンションが上がるので、もっと演奏する人が増えればいいなぁと思いました。みんな吹こうぜ!
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