中国雲南省のおもひで その12〜国慶節の龍門をあるく
こちらは2019年8月〜12月にかけて滞在していた中国雲南省でのおもひでを振り返る記事です。第1回はこちらからどうぞ。
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それでは続き。今回の記事ではちょこちょこ夫のTwitterから写真を拝借しているので、なんか見たことある写真があるなという方は、あれが夫さんのアカウントなのねと思っといてください。。
10月1日は、中国の国慶節。日本で言う建国記念日ですね。1949年10月1日に、毛沢東主席が中華人民共和国の成立を宣言したのだそうです。
中国では、もちろんこの日は祝日。そしてこの日から一週間ほど連休になるので、めでたさや解放感でみんなウキウキしています。わたしが滞在していた2019年は中華人民共和国建国70周年でしたから、国慶節はとくに祝賀ムードが強かったですね。
せっかくなので、そんな国慶節の中国を味わってみよう、ということで、我々は地下鉄に乗りました。行き先は、龍門。
龍門というのは、断崖を掘削して作られた、道教の石窟です。清の時代に、神様のお告げを聞いた道士が、70年以上かけて作り上げたんだとか。「登龍門」の語源にもなっているそうですよ。
龍門は西山森林公園という場所の中に位置します。西山公園駅で地下鉄を降りたら、てくてく歩いて向かいましょう。
なんかいい感じの軽食を買う。おにくのなかにおこめがはいっててうまい(小並感)
道中、お寺さんがあったので立ち寄りました。「華亭寺」というそうな。
りっぱである。
中はこんな感じ。わたしが手に持っているのは、参詣する際に供えるお香です。こんなにでかいものを線香と呼んでいいのかどうかはよくわからない。
鐘がありゃ鳴らしますわな。世界が安泰で、民も平安でありますよう。
お寺さんを後にし、さらに歩きます。ひたすらに坂を登り、ヒイヒイしてきたころに、やっと龍門の入り口に到着。
ウム、さすがに人が多い。我々は徒歩でここまでやってきたんですけど、みなさんはどうやらロープウェイで登ってきているみたいです。でもいいんだ、初めて来るところは歩いてナンボじゃないか。
ということで腹ごしらえをする。「奶茶(ナイチャー)」と書いてあるのはミルクティですね。右端に見える「燃」って書いてあるペットボトルは、確かとうもろこしのひげ茶だったと思います。なにが燃えるんかはよう分からん。
右側の食べ物はなんらかの麺類だったような……忘れました。左側の食べ物は、「木瓜水(ムーグァシュイ)」というデザートです。オオセンナリという植物の種子を使って作るゼリー的なものなんだとか。ぷるぷるでおいしいです。
腹ごしらえを済ませたら、いざ、龍門石窟へ。
……だんだん道が狭くなってゆく。まあ崖に造られた施設ですものね、そりゃそうか。
登っていくと、道教の立派なお寺さんが現れる。色彩の豊かさ、造形の美しさにはオオッと思わされます。しかしずっと階段で、進むのがたいへん。
石窟なので当然こういうところもある。せ、狭いうえに人が多いんじゃあ……国慶節だから仕方ないけど……!
しかし景色はとにかくめちゃくちゃきれい。
下に見えるのは、昆明市最大の湖「滇池(ディエンチ)」。青々とした湖を見ていると、まるで空の上にいるみたいな気分になってきます。
に、しても、先が長い。そして道が狭い、人が多い。てっぺんに見えるのが、まさしく「龍門」です。いやーしんどい。
しかし本当に美しい場所ですよね。観光地になるのもわかります、登るのしんどいですけど……。次行く機会があれば、もうちょい人が少ない時期にしたいですね。おしくらまんじゅうしながら登る場所ではねえなと思いました。
帰りは行きとはちょっと違うルートを通ります。
いい感じの山道。
このユニークな形の岩は自然にできたものだそう。こんな感じの岩がそこここにあるので、このルートは「小石林」と呼ばれているんですって。
このルートは人も少ないし、景色も面白いし、自然は豊かだしで、楽しく通れました。おしくらまんじゅうで擦り減った精神がだいぶ回復した気がしますね。
ちなみに、雲南省には、「石林」という観光スポットがあります。
今回通った小石林よりももっと大きな岩たちが立ち並んでおり、「天下第一の奇観」と呼ばれているのだそう。ここもいつか行ってみたい場所ですねえ。
夜にはまた別の公園に移動し、国慶節を祝う花火を眺めました。
たーまやー。あんまし綺麗に撮れてなくてすみません。。
中国の花火って、日本の花火みたいに数発上げて余韻を楽しむ、みたいな感じではないんですねえ。とにかくドカンドカンと華やかにいっぱい上がる。それもそれで、フェスティバル感強くて良きです。
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