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奇跡を呼んだ、仏像えほん|KAZENONE BOOKの週報(4/4~4/7)

・週報(3/23~3/31)はこちら
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4月4日(木)くもり

(前回の週報で書きそびれたこと…)
・3月30日に「どうぞの本棚」という企画を店の入り口で始める。(詳しくはこちら)。「どうぞのいす」という絵本になぞらえた、いわゆる目隠し本で本のやり取りを地域のみんなでやりましょう、というもの。最初は身内にやってもらって、本がある風に見せないとな~なんて思っていたけれど、Instagramで告知すると「見ました~」と本を持参してくださる方が登場!感動して思わず写真を撮る。

・先週は新たに入荷した本がかなり売れたので、今回も新鮮さを大切に、新刊・古本を30冊ほど仕入れ。届いた本の荷解きと値付け作業。

・先週より近所にある出版社さん「ラトルズ」さんのスタッフさんが常連に。定期的に顔を出していただき、本の情報交換をする。専門書が多い出版社と聞いていたけれど、過去に出してきた本のジャンルは幅広く、面白そうなものも多い。店内に何冊か置かせていただいています。

・お天気も悪かったせいか、おだやかな平日営業。

4月5日(金)くもり

・小さなお子様(まだ抱っこ紐に入っているような)連れの方がちらほら。散歩途中に寄ってくださったらしい。我が家もまだ保育園に入れていないころは、毎日大人が飽きないように、いろんな目的地を見つけて散歩をしていたっけ。本屋は毎日来るような場所ではないかもしれないけれど、定期的に育児のモヤモヤを話したりできるような、そんな息抜きの場所になれたらいいなあと思う。

・春休みだからか、お子様(小学生くらい)連れのお母さんも多い。荒川区は本の街と謳っているくらいだから、本好きの子が多いのだろうか。梅の湯に来た時に看板を見て気になってくれていたらしい。どうぞの本棚をたくさん持ってきてくれた。たんまり絵本を買って行ってくれたあとに、また明日来る!と張り切って帰っていった。お母さん、ご無理せず…。買わなくてもいいから定期的に遊びにおいでね。

・「ずっと気になっていた本があったわ」と上品なおばさまが本を購入してくださった。支援センターの女性で、働くママの育児のサポートなどを生業にしているらしい。我が家もお世話になることもあるかもしれないの名刺をいただく。

・荷物が多い方、手持ちのバッグをお持ちの方には、お子さん連れの方などには進んで「荷物置いてみてゆっくり見てくださいね」「座って絵本読んでもいいよ」と声をかけていきたい。私も前に雑貨屋さんでそう言ってもらえて安心した記憶がある。ゆっくり見られてよい。(ゆっくり見るつもりがない人もいるかもなので、タイミングは慎重に)

4月6日(土)くもり

・お店のオープン前に、近所の人気ラーメン屋さんに、本屋の宣伝用ポスターを置きに行く。店内に貼ってくれるとのこと。ありがたい。

・近所の「おぐセンター」で貸本屋をやっている二人組が来てくれた。出版関連のお仕事や、ブックディレクターなどをされている方々ということで、選書や並べ方などについてアドバイスを請う。「ルールなんてないから自由でいいんですよ、十分ですよ」と諭される。大人だ。

・↑の彼らとは波長が合いそうだった。本に関するさまざまなイベントをされてきたようで、今度わたしも便乗させてほしいとお願いした。荒川区で本のイベントをやる夢に、一歩近づいたぞ。

・以前店に足を運んでくれたチヒロさんから「本屋を始めるために書いたnoteをプリントして、店内に置いてみては?」とアドバイスをもらう。なるほど。たしかに上手に言葉にできない部分を補填してもらうために置くのはありだな。

・近所に住む常連さんが、私の苦手ジャンルの本をたくさん教えにきてくださった。全部メモして家に帰ってチェックする。

・今日は15時過ぎから人が溢れるほど来てくださって、大賑わいだった。やっぱり曇りの天気のほうが相性が良さそうだ。

・今週仕入れた「仏像えほん」。なんといろいろなご縁がつながって、著者さんがKAZENONE BOOKにご来店!と、そのタイミングで昨日たくさん「どうぞの本」を持ってきてくれた女の子が、仏像えほんを買ってくださった。絶好の機会だからと、著者の店橋花里さんにサインをしてもらう。店内にいたみんながほっこりした瞬間だった。

サインを書いてもらうおんなのこと、店橋さん。

・昔から節目節目に会って私を励ましてくださる友人が、今回も真っ赤なチューリップの鉢植えをもって、遊びに来てくれた。お客様が途切れずゆっくりお話しできなかったけれど、代わりに他のお客様といろいろおしゃべりして楽しんでくれていた。場所を起点に交友関係が広がっていくのを見ているのは、本当にたのしい。

4月7日(日)晴れ

・晴れているとやっぱりまったり&店内がにぎやかになる時間が遅い時間になる傾向。

・おしゃれなご夫婦と、二人の男の子がご来店。次男くんがどうしても絵本を3冊ほしいといい、ママは1冊にしようと持ち掛ける。頭ごなしに叱るのではなく、どれにしようかね~と同じ目線で悩んであげる育児の方針が素敵だなあと思った。私もあんな風に子供に向き合いたい。

・40代~50代くらいの男性が愉しめるような本が少ないかもしれない。もちろん私が好きなものを置くのでよいのだけど、せっかく中に入ってきてくださった方に、1冊でもキラリと光る本があったらいいと願う。少し探して入れてみよう。

・店内を気にはなっているけれど、中に入るまではいかない、どうぞの本棚を見て「へ~」とは言うけれど、中に入るまではいかない……。そんな方が多そうだ。ちょうどどうぞの本棚から私が座っている位置が死角になっているせいもあるのかもしれない(立ち寄ってくださった時点で静かにほほ笑みたい)

・お隣さんの中華食堂「だるま軒」のママさんとご挨拶。娘さんは私より少し若く、娘と同い年のお孫さんがいるようだ。とても優しい方で安心した。今度は私も食べに行こう。

・閉店間際にダダダっとお客様が。そして皆さんドドドっと購入してくださってありがたい。面白そうなことが始まりそうで、楽しみですと言ってくださり、こうして待っている人がいるんだったらがんばろう、と思える。

雑感ヒトコト

・本屋の店主として店を回すようになって改めて「私は媒介者タイプなんだな」と思う。自分から何かを生み出すことはできない、何かを大きく広める力もない。ただ、自分が心からいいと思ったものを、自分と近しい誰かに熱量をもって伝えたり、交換したりするのが好きで得意なのだと。

・だから私の知人と知人、お店に共感してくださる常連さんと常連さんがつながっていく様子を見ることに、喜びを感じるのだと。

・この場がなければ出会うことのなかった出会い、会話。寝る前に「今日は面白い日だったな」とそっと思ってもらえるような、ちょっとしたハプニングや奇跡。そうした小さなドラマが生まれていくような場所になっていったらいいな、と願う。

・さて来週はほんの少し、堅めの本も入れてみようか。それから絵本、小説。自分の興味関心から、ほんの少し縁を広げられるような、そんな本との出会いをつくりたい。







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