断酒2ヶ月で起きた身体の変化と、お酒を呑まないことで生じるメリット。


僕は38歳の誕生日に断酒宣言をした。
断酒を開始した具体的な日時は9月3日なので、お酒を辞めて約2ヶ月。
「お酒をやめる」と宣言した時に、思った以上に皆さまが僕の断酒に協力的で、「私も少し控えようかな」と言ってくれる方も多い。
そんな方には「身体がかなり楽になりましたよ」と伝えている。
自己暗示ではなく、この2ヶ月間は本当にそう感じている。
この記事で、「お酒は毒だ!」「絶対にやめた方がいい!」という事を言いたいわけではない。
僕は今でもお酒は好きだし、呑みながら語り合う時間も好きだ。
なので、いつの日か禁酒を解禁したいとも思っている。
僕が今断酒できているのは、「意思が強い」ということでは全くない。
お酒を呑むことよりも、「お酒を呑まないことで生じるメリット」の方が大きいから続けられている。

この記事では、そんな僕なりに感じたメリットを書いてみようとおもう。

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⚫︎断酒をしたきっかけ
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これまでの僕は週7でお酒を飲んでいた。
毎日呑むようになったのは、確か20代半ばくらいかな。
少なくともかれこれ13年くらいは毎日呑み続けていたと思う。
1日に350mlの缶ビールと酎ハイを1缶ずつ。休みの日になると呑む量は3倍くらい。
呑む量はめちゃくちゃ多いわけじゃないけど、やはり休日は呑む量が増えるし、休肝日は設けたことはなかった。
いつも夜遅くまでレッスンをしているので、1日の仕事を終えて帰ってきたら0時半くらい。帰ったらお風呂に入って、晩御飯を食べながらお酒を呑み、何も考えない時間を作る。そうする事でリセットし、次の日の仕事に挑む。それが僕の毎日の習慣だった。

なんで断酒をしようと思ったかというと、夏場はずっと体調が良くなかった。
というのも、原因不明の咳が1ヶ月以上止まらなくなり、息を吸うだけでも反射的に咳が出る。レッスンにもイベントにも配信にも支障きたしまくりで、「これはイカン!」と言うので病院へ。
普段病院に行くことはないし、基本的には風邪をひいても市販の風邪薬すら飲まない僕は、大量の薬を処方された事に少しビビり、「薬を飲んでいる時ぐらいは酒をやめておこう」と思い、呑まなくなったのがきっかけ。

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⚫︎断酒0〜3日目
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・肌が綺麗になる
・快便になる
・よく眠れる

お酒を辞めて3日目くらいに立つと、なんか肌が綺麗になってきたような気がする。
奥さんにも「なんか顔白ない?」と言われるくらいに変化が表れるw
また、よく眠れている事に気付いた。翌日の目覚めが良いし、頭が冴えている。
お酒を呑みながらカロリーの高いものを食べていたせいか、夜中に喉が渇いて目が覚める事もあったが、それも無くなった。
水分をたくさん摂るようになったので、快便になりお腹もスッキリ。

お酒の代わりに何を飲んでいるかと言うと、生徒さんから頂いたタンブラーに氷をたっぷり入れた炭酸水を一気飲みする。ビールを呑みたい気持ちを、炭酸水の喉越しで誤魔化していた。
これがなんと自分にとっては効果てきめん。
「僕はビールが好きだったんじゃなくて喉越しが好きだったんじゃないか」と思うくらい、やり過ごすことができた。
ちなみに、お酒の代わりにノンアルコールビールを飲んだりもしてたけど、昨今のノンアルコールビールは、もうびっくりするくらいビール。
これを飲むとビールを呑んでいた時の記憶が蘇るし、日本で売られているノンアルコールビールは添加物も多いので、基本的には飲まないようにして、お酒呑みたくてどうしても我慢できなくなった時に飲むようにしている。

ただ、お酒を呑むことで1日を終わらせていたので、お酒を呑まないとなると1日のリセット方法がわからず、帰ってからも何をしていいかわからない。
いつもはお酒の力を借りて気絶するように眠りに入っていたので、断酒したての数日間はなかなか寝付けなかった。

断酒することでストレスがかかってしまう人も中にはいると思う。
僕の場合は、呑まない時間が手持ち無沙汰になったり、寝付きにくかったりしたくらいで、呑まない事によるストレスをそこまで感じなかったのは幸いだった。

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⚫︎断酒1週間
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・目覚めが良く、朝を有効活用できる
・時間が生まれる
・生産性が上がる


僕は朝の時間をとても大事にしている。
イベントを作ったり、テキストを作ったり、教則本の仕事を進めたり、そういったクリエイティブな仕事は、必ず脳が疲れていない朝にする事にしている。
後回しにすると、脳が疲れているのか、全く何も考えられなくなるから。
しかしこれまでは、そんな貴重な朝が使い物にならない日が、1週間の中にいくつかあった。
頭がうまく働かなかったり、謎にイライラしていたり。頭が働かないので、朝といえど当然仕事が進まない。
そういったポンコツな朝が無くなっている事に気付く。
睡眠時間は変わっていないのに、お酒を呑まないおかげで良く眠れているのだとおもう。
頭はスッキリしているので仕事も進むし、生産性がかなり上がったと実感する。

お酒を呑まなくなったことで、時間が生まれている事にも気付く。
お酒を呑んでしまうと、呑んだ後は基本的にもう何もできなかった。
特に観る必要のないYouTubeやSNSなどで無駄に時間を消費してしまったり、すぐに眠たくなる。
お酒を呑んでいた時間を、溜まっている仕事の処理に当てたり、調べたかった事を調べたり、勉強する。それが、今の自分にとってはかなり有意義な時間となっている。

あと、身体のむくみからくるのか、起きた時に「なんか指の関節が痛い」みたいな、ちょっとした身体の不調も無くなった気がする。

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⚫︎断酒2週間
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誕生日を迎えて、このタイミングでSNSで大々的に断酒宣言をした。
僕がお酒が好きなことは知ってもらっていたので、以前から差し入れでお酒を頂くことが多かった。
誕生日と言うこともあり、お酒を渡そうとしている生徒さんもいるんじゃないかと思っての断酒宣言だった。
断酒宣言をしたのもかなり良かったと思う。
承認欲求は強い方なので、カッコ悪いところを見せたくない。
宣言をするのは勇気が入ったけど、して良かった。

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⚫︎断酒1ヶ月目
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・呑みたい気持ちがピークに達する

お酒を呑まないことが自分の中での日常になるまで、最低3ヶ月は断酒をしようと決めていた。
「3ヶ月後には呑まない事が日常になっている」ということは、自分の中で確信があったから。
僕は10年以上前にタバコをやめているんだけど、当時も、朝起きたら吸う。ご飯食べたら吸う。休憩中に吸う。友達との会話中に吸う。というのが習慣だった。
禁煙したての時は、ふとした時にタバコを吸いたくなっていたし、「タバコを吸ってしまった!」という夢もしょっちゅう見た。
そんな状態から日常でタバコのことを考えなくなったのは、禁煙してから3ヶ月ぐらい経った後だった。
お酒もタバコの時のように、きっと3ヶ月ぐらいしたらお酒のことを考えなくなるだろうと言う経験から、どんなことがあってもひとまず3ヶ月は我慢することに決めた。

ところが、この1ヶ月記念日が、少しお酒の誘惑に負けそうになってしまう。
正直、「やっと1ヶ月か。。。」という気持ちがあった。
というのも、毎朝目覚めたとき、「昨晩もお酒を我慢できた」という、我慢を積み重ねるような日々を過ごしていたから。
しかし、我慢はそもそも積み重ねるようなものではなく、仕事や人間関係にも言えることだけど、積み重ねた我慢はいつか崩壊する。
呑んでいない日を数えるのも良くないな、とも思った。
事あるごとに記念日化してしまい「1ヶ月お酒を我慢できたご褒美にお酒を呑もう」という、呑む口実を作ってしまう事にもなりかねない。

1番ヤバかったのは、東京への出張で、ビジネスホテルにいたとき。
出張時のビジネスホテルなんか1人呑みの最たるもので、遠く離れた土地で、1人呑みながら感傷にふけるのはささやかな楽しみでもあった。
ビジネスホテルで呑まないとなると本当にやることがない。
翌日が大事な撮影だったので、散歩がてら撮影スタジオの場所を確認。
帰りはコンビニでちょっと高めのアイスを買って、アイスを食べながら翌日の撮影の準備をし、さっさと寝る事にしてなんとかやり過ごした。

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⚫︎断酒2ヶ月目
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・呑みたい気持ちが薄れる
・メンタルが安定する

禁酒1ヶ月を過ぎたあたりから、お酒を呑まない日を数えていない事に気付いた。
おそらくピークを超えて、我慢をしているという気持ちは薄く(多少はある)「お酒を呑む」という習慣が、自分の中から消えかかっているなと感じた。
お酒を呑んだ時の酩酊状態を、もう結構忘れてきているからかもしれない。

断酒2ヶ月を達成して、現時点で最大にメリットとして感じていること。
それは「新しいことに挑戦する意欲が湧いてきている事」と「メンタルが安定した事」の2つ。
5年ほど前から「新しい事に挑戦する意欲が湧かない」という事に、ずっと悩まされてきた。
自分で仕事を生み出す必要がある個人事業主にとって、「仕事の意欲が湧かない」というのは死活問題で、なんとか自分の気持ちを奮い立たせようと、いろんな本を読んだし、いろんな人に相談した。
それと合わせて、数週間に一度は、原因不明にズドーンと気持ちが落ちることがあった。
不機嫌を周りに撒き散らすようなことは絶対にしないけど、気持ちが落ちていると、レッスンの質や、イベントや配信などの質も当然下がってしまう。
そういった日常に起こる不安定な気持ちをリセットするため、毎晩お酒を呑むことは僕にとっては必要な習慣だった。
しかし今振り返ってみると、ストレスを発散させるために呑んでいたお酒は、逆にストレスを蓄積させていたのかもしれない。

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以上が僕が体感した、お酒を呑まないことで生じるメリット。
身体も心も、どことなく不調を感じているときは、お酒をやめてみるのもありかも。
もちろん、週末だけ呑むとか、誰かと会った時だけ呑むとか、そう言った呑み方もあると思うし、人それぞれの方法があると思う。
冒頭に記述したように、僕もいつかはまた呑みたいけど、現段階ではもう少し断酒を続けてみようと思う。

ということで、長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!

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