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【即興詩】2022/02/12「happy birthday」

朝が来て
夜が来て
身体が少しずつ
大きくなって
やがて次第に
シワが増え
身体が少しずつ
小さくなる

そうやって生きる中で
僕らは 何かを感じて
何かを忘れていく
それが自然だからこそ
僕らは 前を向ける

時間なんてものも、人が都合のいいように尺度を決めたもの。
何かよりも早く死ねば「まだ若いのに」、長く生きれば「往生」と、それそのものの良し悪しのように考えるようになり。

だとすれば、1週間で死ぬセミは不幸か。
たぶん、そんなわけない。
あの耳につく大きな鳴き声に、その生命の全てをかけている。
それこそが、生きるものが見習うべきそれなのではないだろうか。
セミに対する敬意が尽きない。
どれだけ歳を重ねても、私は自堕落であることを意識するばかり。

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