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hiro_19325
【即興詩】2023/07/13「プレゼンテーション」
私がどういう気持ちだとか
伝えないと伝わらないけれど
必ず伝えないといけないって
世の真理で決まっているわけではない
それこそ川の流れのように
浮かんでは弾ける泡のように
鴨長明が言語化した通り
全てのものは流れ去り
そこには例外なく
人の気持ちというものも含まれる
永遠なんて美しさは
今の幸せがずっと続けばと
それはある意味叶っているのだけれど
時間が進む
時間が止まる
そんな概念に振り回されて
僕らは全てを失っていく
人の思いに感動はするけれど
同じくらい相手にしないこともある
都合よく取り入れて
都合よく吐き出す
己の中の認められないものを
美しく理論武装してきた平成までの世
それが野暮であると
どうもこの令和の世は
ある種厳しく人を見る
「なんだっていいんだよ
認め合えばそれで良い」
ことなかれ主義の理想論は
理宜く 泡となって消える
認めるどころか
正しく認知する懐の深さすら
今の暮らしには ないのだから