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暇な「ストリート靴職人」が引き受けた、靴作りを教えること
神戸の片隅で靴教室をやっています。
きっかけは、15年ほど前。
とある道すがらに出会った女性のことばから。
「わたし、靴を作ってみたいんです」
当時私は「ストリート靴職人」と名乗り、各地のアートイベントやカフェなどで、靴の実演販売をしていました。
開業間なしの私は、自分の作った靴を売る術すら知らず、とにかく人の目に触れる機会を渇望していました。
そして。
どうせ暇なのだ、それが誰かのためになるなら。
と始まったのが、こうべくつ家の靴教室。
当時は情報も少ないことがあり、お手本になりそうな教室も見つからず、手探りでいろんなことに対応していったのを、今でも鮮明に覚えています。
あれから随分と時間が経ち、靴教室は今も健在です。
当時1つしかなかったコースは、3つに増えました。
□1日で作れる革靴の教室
遠くからで通えない人のために1日で作れるよう
□数日で作れる革靴の教室
じっくりと学ぶ前、その世界観を数日で堪能できるよう
□じっくり作る革靴の教室
出来上がりまで40時間ほどかける、手仕事で作る靴を存分に体験できるよう
積み重ねた知識を技術に変え、そこにユーモアを足すと、靴はまるで生きているかのような顔になります。
この世界にふたつとない、自分だけの革靴。
作ったそれで街を歩き、修理し、育てる楽しみを、ぜひ。