【1分記事】デザイン経営が差別化になる理由
デザイン経営について調べてみたが、
「ん?デザイン経営がブランドやイノベーションに寄与してどうなるん?」
って思われた方にご覧いただきたい記事です。
戦略デザイナーの森田です。
中小企業のデザイン経営について執筆した論文(2021)を、
分かりやすい言葉で、誰でも理解できる内容にまとめ直しています。
森田昌希プロフィールついてはこちら
●機能的な差別化
こんな2つの炊飯器があります。
A:5号のお米を40分でふっくら炊くことができる高性能炊飯器
B:あなたのキッチン空間に溶け込むバルミューダのデザイン炊飯器
Aのように機能的な優位性で差別化を訴求していた製品やサービスが溢れていました。
このような差別化に対し競合企業はこう考えます。
『弊社は6号のお米を30分でふっくら炊くことができる炊飯器を作ろう!』
先発も後発も目標設定が簡単なんです。
つまり、経営の意思決定が簡単であると言い換えることができます。
経営に関わる業務に就いたことがあると痛感しませんか?
定量的な判断材料で意思決定することが体の隅まで染み渡っているんです。
この意思決定は、競合が参入しやすい市場を形成していることに繋がるため、短期的な価値になってしまいます。
Aの炊飯器が悪いわけではなく、その差別化が短期的なんです。
つまり、機能的な差別化は、模倣が容易(資本力や技術力)なんです。
機能的な尖がりが、独自性(ブランド)や新しい市場価値(イノベーション)にならない時代になりました。
●情緒的な差別化
『バルミューダのデザインをパクろう』
とはなりません、常識的な企業であれば。
バルミューダの競争優位って何なんでしょうか?
論理的な意思決定は、
機能的優位による独自性のため短期的な競争力を持つ。
デザイン経営による意思決定は、
情緒的優位による独自性のため長期的な競争力を持つ。
と解釈されています。
●ブランドとイノベーション
デザイン経営が競争力になる理由は、デザイン思考によるブランド創造やイノベーションの創出が模倣困難な競争力になるからです。
これまでの科学的アプローチによる効率的な経営手法やコスト削減による経営改善が通用しづらくなりました。
その視点にいち早く気付いた経営者は早くからデザイン経営を実践しています。では、どうやればデザイン経営を導入できるのか。
宜しければ私の論文をご覧ください。
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