仮想通貨がもたらす未来の話
「仮想通貨」と聞いて皆さんはどんなイメージを持ちますか?
怖い
儲かる
危険
難しい
現在、日本のほとんどの人が仮想通貨に対して懐疑的な目線を持っていると思います。
その視点は、間違ってはいないのですが
「仮想通貨」= 悪
と決めつけてしまうのは非常にもったいない。
現在、仮想通貨に対してそういうイメージを持っている人は、この本を読んでから、もう一度考えてみてほしい。
今回はこの本を読んで、仮想通貨がもたらしてくれる未来の話をしていきたいと思います。
かなり端的にまとめていますので、細かいことを知りたい人は是非手にとって読んでみることをオススメします。
誰にでも取っつきやすいように対話形式になってるので、読みやすさはピカイチ!
導入としては素晴らしい著書だと感じました。
お金ってなに?
ここは今日の議題とは違うので、簡単に済ませたいと思います。
お金とは、価値との交換が約束された媒体です。
媒体っていうと難しく感じるので、価値との交換が約束された数字という認識で良いと思います。
お金には「価値の交換」「価値の保存」「価値の尺度」という3つの機能があると著者は語っています。
お金は食べ物や家具などいろんなものと交換できるので、「価値の交換」はすんなりと納得できると思います。
「価値の保存」については
食料などの長期保存に向かない製品を扱う人を例にあげればわかりやすいです。
トマト農家の人が今日収穫したトマトを1ヶ月後に魚に変えることはできませんよね?トマトは腐りますから…
ですが、トマトを今日売ってお金に変えておけば、そのお金で1ヶ月後に魚と交換することができる。
これが「価値の保存」という機能です。
「価値の尺度」というのは、実体がないものにも価値を付けられる機能です。
例えば、1時間5000円の英会話レッスン
レッスンを受ける人とレッスンする人がこのくらいの価値だと互いに認識しているから成立するわけです。
英会話レッスンという実体のないものも価値と交換できるようになる。
これが「価値の尺度」という機能ですね。
これらの取引が成立するために欠かせないものがあります。
それが「信用」です。
お金が価値と交換できる確証がないとこれらの取引は成立しません。
その「信用」を担保してくれているのが、円にとっては日本という国です。
つまり、お金は信用のもと価値と交換できる道具というわけです。
仮想通貨ってなに?
そもそも仮想通貨とは何なんでしょうか?
この本では
仮想通貨=〇〇
という明確な定義は出てきません。
僕がこの本を読んで定義するなら
仮想通貨=誰でも発行できて暗号化で守られているデータ上のお金
という感じかなぁ。
なんのこっちゃわからないと思いますので、簡単に説明します。
まず、仮想通貨というのは、基本的に誰でも発行することができるんです。
円は日本という国が発行するものです。
ドルはアメリカという国が発行しています。
仮想通貨は、個人や企業、団体が発行できる通貨なんです。
僕が「モーリスコイン」を作って配れば、モーリスコインの価値を共有している人や場所では、それが通貨として機能し使えます。
ただモーリスコインを通貨として「信用」するに足る理由や環境を作らなければ、全く価値はありません。
これは今我々が使っている日本円も同様です。
日本で使う分には1万円札は1万円の価値と交換できますが、円という通貨を全く知らないアフリカの両替もできない村で1万円札を持っていてもただの紙切れです。
お金はそれ自体には価値はなく、それを信用できる環境がなければ機能しないものなのです。
話を戻して、暗号化で守られているという部分ですが、ここでお待ちかねの「ブロックチェーン技術」が出てきます。
ブロックチェーン技術によって、仮想通貨はその取引履歴の全てが暗号化され保存されています。さらに、全世界にその履歴は公開されています。
このテクノロジーによって、仮想通貨の「信用」が担保されています。
仮想通貨には、実体が全くありません。
データ上の数字でしかないのです。
実体がないことで、現在僕らが使っている円などの通貨よりも安心できない
という印象を持つ人が多いと思います。
ですが、実際には現在流通している円でさえも実体があるのは20%ほどらしいです。
80%はお金は数字の行き来でしかやり取りされていないのです。
そう考えると、仮想通貨と円
どちらかが安心できて、どちらかが安心できないというわけではなく
どちらにもリスクもあれば、安心できる面もあるわけです。
時代の変化に応じて、どの通貨をどれくらい持っておくべきか
その判断をしていかなければならない時を僕たちは生きているのです。
仮想通貨がどんな世界を作るの?
仮想通貨には、銀行は必要ありません。
インターネットが繋がっていれば、いつでも無料で友人や支払うべき相手に送金することができます。
世の中の全ての決済で仮想通貨が使えるようになれば、基本的に円やドルなどの国が発行する通貨は必要なくなり、それを管理するための銀行などは必要なくなります。
現在は、給料も光熱費も何でもかんでも円がなければ日本では生きていけません。また海外に行った際は、その国の通貨に円を交換しなければ、その国でなにもできなくなってしまいます。
ですが、仮想通貨で全世界共通通貨ができれば、国への依存は必要なくなります。
まさに多様化の時代です。
また著者はブロックチェーン技術にこそ日本の未来、世界の未来を変える可能性が秘められていると主張しています。
ブロックチェーン技術を使って、あらゆる手続きの簡略化が可能になる。
本の中で紹介されている例としては、車を買った時に代金以外に本人確認書類だったり印鑑証明、車庫証明と揃える必要のある書類がたくさんある。
それを代金の支払いと同時に、ブロックチェーン技術で済ませるということが可能なのだそう。
このような仕組みを「スマートコントラクト」というらしい。
知らなかった…
スマートコントラクトを活用することで、人間社会はまた一つ大きな変化を遂げそうですね
僕が考える理想の世界
今回、この本を読んで仮想通貨やブロックチェーン技術が作る未来が朧げながら見えてきた。
その上で、僕が考える理想の世界を考えてみたい。
僕が考える理想の世界とは
シンプルで不安がなくクリエイティブに溢れた多様な世界である
シンプル
このワードは僕の主観が非常に強く出ていると思う。
自分の興味のない分野で
最低限の生活をするために必要な選択の数がなるべく少なくて済む世界
洗練された選択がユーザーごとに最適化されて現れる世界。
言葉にするのって難しいですね
例えば、保険
30才双子の父に最適な保険は何か?
(そもそも保険って必要ってのは置いといて)
状況が刻々と変化する時代に、その時々で保険も変化しないとダメだと思う。
終身保険は、今後何十年同じように同じ料金を払い続けるのだろうけど、そもそも日本から海外に移住したらどうなる?とか給与が仮想通貨に変わったらどうなる?とか時代の変化に対応していない保険ではダメだ。
基本的に将来の保証にいろんな選択肢がある必要はない気がする。
その時々でもしものことが起きたらそれに対応できる保証。
それは国レベルで用意しておいて欲しい。そうすればより手厚い保証を受けたい人だけが保険に入る。
つまり、保険が好きな人だけ保険に入ればいい。w
特に搾取されることが多い保険を例に上げたが、必要ない物なのに必要あるものに見せかけられている商品がこの世界に多すぎる。
もっとそれぞれの人生に最適化できるはずだ…
不安がない
誰しもが生きる上での不安を極力減らしたいはずである。
もちろん不安が全くない人生なんてつまらないが、不安になる必要がない不安はなるべき取り除きたい
例えば、昨日のnoteで書いたことだがもしも不測の事態で病気を患っても、医療費や生きるために必要なお金の不安がない
医療費は基本的に無料で受けられる世界になって欲しい。
あらゆる挑戦を受け入れることができる世の中であって欲しい
挑戦することは不安は伴うのは当たり前なのだが、誰しもが挑戦するのを躊躇わないために、挑戦することを応援できるような社会の仕組みは実現可能だと思う。
クリエイティブに溢れている
これは挑戦を応援できる社会の仕組みにも繋がってくるのだが、好きなことを好きなだけ突き詰めることができれば、人の文化はより豊かになっていくと思っている。
自分でやりたいことがなくても、それを応援することが好きだという人もいるだろう。そうやってそれぞれが自分の思いを形に変えて支援したり、支援されあったりできる社会ができたら素晴らしいと思う。
クリエイティブに溢れた世界にするためには、教育の力も必要不可欠である。
誰しもが、自分のやりたいことを貪欲に学び、それを形に変えて創造して行く社会。想像もつかないが素敵に違いない。
多様
みんな違ってみんないい世界。
自由で縛られない世界。
僕が考える理想の世界
シンプルで不安がなくクリエイティブに溢れた多様な世界
を勝手に実現させるために明日も頑張ろうと意気込むモーリスなのでした。
それでは
See you very soon!!!!!!