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その109〜企業の「仕事」という製品を、我々は時間や労力で買っている〜

昨晩、
「あぁー、明日から仕事かぁ」
と思いながら今日を迎えて、
「初仕事全然気持ち入らねー」
と思いながら今日を過ごしている(いた)方、
スロースタートでも良いのでちょっとずつ戻していきましょう。

一方、
「めっちゃやる気ある!バリバリ働きたい!」
なんていう方もいるかも。

この差って何?
性格の違い?
家庭もあって仕事もあって、という人はそうはならんでしょ

そんな声もなくはないと思いますが、

いやいや、実はこれ職場がどれだけ従業員を大事にしているかで変わってきます。

そんな裏付けにもなるような論文をご紹介したいと思います。

タイトルは、
仕事の満足度を高めるためにプロダクトデザインの発想を応用する

従業員体験を捉え直すアプローチ

です!
それでは早速今日も行ってみましょう!




論文の要約

多くの従業員が仕事体験に不満を抱えており、企業はこの問題への新たなアプローチが求められています。
仕事をプロダクトとして捉え、従業員を顧客と見なす」視点では、従業員がその仕事を「購入したい」と思える体験を設計します。

この手法は、プロダクトデザインの原則を適用して、従業員のニーズを深く理解し、収入や目的意識以外の多様なモチベーションを満たすことを目指します。
また、従業員の選好と組織のニーズを調整し、公正性を保ちながら柔軟性を取り入れることが重要です。

企業がこのモデルを実現するには、人事部門の改革、マネジメントスキルの向上、組織全体の文化的な変革が必要とされます。
このアプローチは従業員の満足度と生産性の向上を目指すものであり、長期的な成功を築く鍵となると示唆されています。

https://dhbr.diamond.jp/articles/-/11460より抜粋して改編

斬新なアイデア!
と思う人も、
「いやそれが普通でしょ」
と思う人もいるかもしれません。

ただこれは経営陣や管理職も、そして従業員として働く人も、どちらも意識すべき考え方が含まれています。

それは、
従業員は、労働力、もっと言うと限りある自分の時間を支払ってその仕事を買っている
という考え方。

従業員にこのような考え方が浸透したら
人材不足の昨今では、
経営陣は従業員の体験価値をもっと高めなければ、人材は自分たちの組織を選んでくれなくなります。

従業員のモチベーションの源泉は多様です。

この多様なモチベーションの源泉をできるだけ広い範囲で満たすことが、
多くの人材を採用することに繋がります。

しかし、全てを満たすことはできない。
企業が大事にしているものが優先されるので。

なので、
採用時に「組織の価値観」と「従業員一人一人の価値観」が一致するかどうかを確かめていくことが大事なわけです。

自身の価値観、働く目的、求める条件を、働く自分自身が理解していないといけないですし、
組織はそれを汲み取って、組織の運営に活かさないといけないですね。


家庭に置き換えて考えると…

僕はかねてから、
「家庭も組織だから、経営が必要だ」
ということを述べています。

今回ご紹介した論文のテーマを家庭に当てはめると、
顧客は誰なのでしょうか?

それは、自分自身であり、パートナー、そして子供たちであるといえます。

企業の例と比較して少し複雑ですが、
「経営者である自分」と「顧客である自分」が両立しているわけですね。

自分が家庭の内外で働くモチベーションを維持するために、
自分自身でどのように環境を整えるか?

こういったことを考えなければなりません。

「どういった家庭を築いていきたいか」
ということをしっかり理解し、それを実現するために働いている
と認識する必要がありますね。

やはり家庭においても、「ミッション・ビジョン・バリュー」が大事なわけです。

一方、子供たちは労働力を提供してくれているわけでもなく、自ら選んでこの家庭に来たわけでもありません。

しかし、親として、子供たちが健やかに成長してくれていることが、
一番の対価になるわけです。
彼らが幸せであることが、親にとっての幸せでもあるわけですね。

子供たちがイキイキと生活できる環境を整えていく。

このように考えると、親は「経営する立場」とも言われるわけです。


「家族全員の幸福度を最大化する」

これが「家庭経営」の大きな目的だと考えます。

どんな対価を支払ってでも、またこの家に生まれたい、この家庭で生活したい。
そう思える、思ってもらえるように、これからも頑張っていきたいですね。

まとめ

本日は「従業員のモチベーション維持を図るためのマインドセットと組織づくり」をテーマにした論文をご紹介しました。

企業も、家庭も、その中の人が幸せでなければ、続いていきません。

経営陣は、こういった組織づくりを意識して、
従業員の立場の方は、自身の貴重な時間と労働力を提供するに値するかを考えて、
日々を過ごしていきましょう。

それではまた次回。

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