その59〜メジャーリーグから学ぶビジネススキル〜
※忙しい人向け、この記事の要約です。
ロサンゼルスドジャース、ワールドシリーズ優勝おめでとう!
日本人としては、大谷翔平選手と山本由伸投手が在籍する、ロサンゼルスドジャースがワールドシリーズで勝てるかどうかは物凄く気になっていました。
山本投手はシーズン中の離脱、大谷選手もワールドシリーズでの怪我がありましたが、
最後に最高の結果となって、とても嬉しく思います。
ところで、メジャーリーグはかなりはビジネス面でも力を入れていて、
試合時間を早くするための「ピッチクロック導入」であったり、
得点機会を増やすためにベースを大きくしたりと、
観客、視聴者が楽しめる(得点機会が多くなる、試合時間が短くなる)ような工夫を凝らしているんですね。
顧客データを分析して、柔軟にルールを変えていく
素晴らしい方法だと思います。
そんなメジャーリーグから学べることがある、ということをほかにも示しているのが、今日紹介するこちらの論文。
タイトルは、
「メジャー・リーグ流イノベーション
野球の知恵を活用する」
です!
それでは早速見てみましょう!
論文の要約
①成功確率の再評価
見やすいデータをそのまま信用するのではなく、目的を考えた上で、どのデータを使うのかを検討しよう
ということです。
良いピッチャー、良いバッターの基準って何だと思いますか?
単に年間勝数が多い、とか、
ホームランを打てる、とか、
色々な基準はありますが、どのデータを使えば良いのか?
というところを見極めるのが重要です。
・年間の勝利数も、どうやって勝ったのか
・ホームラン以外の打席はどうだったのか
こういった点も分析して、1年間だけでなく、長く活躍してもらえる選手かどうかを見極めるのが大事であると述べています。
②デプス・チャートの活用
ポジションが被らないように、視覚的に分析して管理する
ということです。
有力な選手であっても、外野手ばかりであればチームとして成り立ちません。
多角的な事業を持っている企業であれば、それぞれの事業をマッピングし、重ならないようにポートフォリオを組むことが大事と述べています。
(参考:ポートフォリオ)
③マイナーリーグ的な育成システム
マイナーリーグ(それもさらに下部組織の方)では、打った、抑えたというよりも、
身体能力や伸び代が評価されるようです。
少しずつ上に上がっていく時に、その能力を発揮できるかどうか、が試されていくわけですね。
新規ビジネスのアイディアもこのような形で、いきなり売上を評価されるわけではない、と。
持っている能力をどうやって発揮させてあげるか、というところを実践経験を踏まえて検証していく。
これはまさに新規ビジネスを起こす時に必要なステップです。
このように、ビジネスと球団の取り組みはかなり親和性があるものと言えそうですよね。
家庭に置き換えて考えると…
さて、家庭ではどう生かすかというところでいくつか例を出していきたいと思います。
①テストの点が評価の基準でいいのか?
テストの点が100点ならそれでいいのか?ということで言えば、
これは疑ってもいいかもしれないですね。
具体的に言うと、「100点の取り方(準備の仕方、臨み方)」が大事ではないかと。
以下のようにそれぞれ違う臨み方でも基準によって評価は分かれると思います。
それぞれ評価すべきポイントが異なりますよね。
「何を目的にするか」によって評価基準も変わってくるんです。
目的に合う評価基準を作ってあげると意欲も湧くかもしれませんね。
②本業・副業のバランスを確認する
最近は、副業をやっている人も増えましたよね。
ただ、副業をやっていることで、本業を圧迫したり、家庭の時間が取れなかったりということはないですか?
そういった時には、例えば「時間の使い方」を可視化してみると、どこが空けられそうかがわかりやすくなりますね。
もしくは、タスクの優先順位を可視化してもいいかもしれません。
③失敗しても良い環境を
ここ最近、この内容で記事を書きましたが、
やはり結果や成績だけで評価しない、という文化をシステムとして作っていくことが大事だと思いました。
「〇〇大学に合格する」
が目的であれば、それまでのプロセスは失敗してもいい、と考えても良いと思います。
「こうしなきゃダメ」
というとなかなか挑戦しにくい環境になってしまいます。
↑の記事でもお話ししていますが、マネジャーがまずその雰囲気を出していくことが大事です。
まとめ
本日は、「メジャーリーグのシステムとビジネスの共通点」がテーマとなっている論文をご紹介しました。
少し長くなってしまいましたね…
家庭と仕事の繋がりももちろんですが、普段何気なく接しているものでも、生活に活かせることがたくさんあります。
ぜひともメジャーリーグ以外にも共通点を見つけて、学びにしていきましょう!
それではまた次回。
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