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日精協会長「精神科医に拳銃を持たせてくれ」

日本にある精神科病床数(約34万床)は、世界の精神科病床の約5分の1にも相当してるらしい。それだけでも十分戦慄だが、身体拘束も世界一行われていて、厚労省によれば精神病床における身体拘束の最大日数は5663日(15年半)にも及ぶものだったという。これは憲法違反(18条・奴隷的拘束)の疑いもあるだろう。

この歪んだ構図の元凶のひとつが医療保護入院の制度(精神科医と家族の了解で行える強制的入院)で、精神科救急病棟が6割埋まってると高額診療報酬が出るという、まさに利権構造そのもので、医療保護入院は年々増加傾向にある。そういえばちょっと前から「うつは心の風邪」みたいに言われ、それ系のクリニックはあちこちに見るようになったが、精神治療が本当に効果あるものなら患者も入院者数も減っていかなけばおかしいわけで、露骨に病院が病気をつくる「利権」であることよくわかる。コロナ3年を通して子供のうつが増え、自殺も過去最多の状況でそれに対策が必要なのはその通りだろうが、それをこのような精神医療利権が回収していくような構図では子供たちはどこまでも救いがない。

そんな構図のど真ん中にいる、日本精神科病院協会会長は、安倍晋三とも仲良しだった人物として知られ(患者への対応のため)「精神科医に拳銃を持たせてくれ」とまで言った人物だが、2016年には旭日重光章を受勲されている。「精神科は医療を提供してるだけでなく社会の秩序を担保している」「町で暴れてる人を全部引き受けている」「自分たちがいなければ困るのは警察だ」「医療も社会秩序も担っているのにこの診療報酬は低い」といった発言を過去にしており、最近も「好きで身体拘束してるわけでない」「患者の安全を考えて拘束してるんだから何も心は痛まない」「患者は社会に出るより入院してた方が幸せ」という旨の発言を平然としている。

精神医療においてなぜそこまでの非人道がまかり通っているのか不思議だったが、それは基本的に日本の精神医療がナチス政権下のドイツをモデルとしたことに起因するものらしい。それが戦後現憲法下でも改められることがなく今日まで続いている。そう言えば明治日本が立憲君主制国家のモデルとして参考にしてきたのがそもそもドイツだった。1960年代には現在は使用が禁止されてるLSDが平然と子供に投与されているし、優生保護法が戦後現憲法下で制定されたにもかかわらず非人道的だったのも同じ理由だろう。尚、アスペルガー症候群の名で知られる医師ハンス・アスペルガーも没後にナチスへの関与(子供の安楽死等)が明らかにされている。

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