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2020年イラン旅 入国~タクシーのジャリルおじさん

いよいよ、イラン到着。大きなハードルは①連絡したホテルから予約完了のメールは届いてないが、アライバルビザはとれるのか?②ひどい咳が出てコロナかもしれないから日本帰れ!ってならないか?③女ひとりだが昼食や宿泊先に拒否されないか?④入れるかは神の思し召しによる、と言われるシャー・チェラーグ廟に入って、あの緑の世界を目にすることができるのか?

ドキドキの入国

ここまで、飛行機のなかで咳が出たのは時々。ただ、イランは大気汚染で喘息悪化することもあるとのことなので、到着して入国審査の時にゲホゲホいってたらどうしよう?と落ち着かなかった。

また、ほかの人のブログで、アライバルビザ取得時にホテルの予約完了メールまで提示させられたとのこと。私が泊まる予定のParhami Traditional Houseにはメール、メッセンジャーにて連絡したものの返信はなく、シーラーズの空港ではWifiは使えない。ドバイの時点で連絡がなかったので、今メール来てても分からない。予約完了メール見せられないじゃん!「届いたけど、電源切れました。」とか「ちょうどさっき壊れちゃって。」とか言い訳したらOKしてくれないかな…、と気分は犯罪者。

ビザ窓口が開くまでかなり待たされたって人もいたが、その間に咳でたらどうしよう…とか。


すっごいどきどき、そわそわしてたんだけど、15分位でビザの人が来て、手続きを始めてくれた。名前、パスポートナンバー、職業、滞在先の名称・住所・電話番号をちっこい紙に記入する。

「あの、さっきパスポート預けちゃったのでパスポートナンバー分からないんですが・・・。一回返してもらっていいです?」

担当のお兄さん「あ、そこ書かなくていいわ」

いいんだ?ホテルの予約完了メールもなくていいんだ。ほっ。

とりあえず、このビザ取得に60€。銀行の手数料?でさらに3€払う。

そして、海外保険。事前に海外保険に入っていない、または、英文での証明書がないと17$のイランの保険に入らなくてはいけないと聞いていたので、ちゃんと英文の証明書を10円かけて印刷してきており、どや顔で提出。

担当のお兄さん「あ、イランの保険入ってね。17$。」

わたし「いや、これ見て、ちゃんと入ってますよ!」

担当のお兄さん「わかったわかった。ここはイランだからイランのやつ入ってね。」

なんやねん。10円無駄にした!うぜー。

そんなこんなであっさり入れた、イラン。もう少しスリルあってもよかったかも。


ここで両替。なんとなく50$のみ残して、30.4$両替。

本日のレートは1$=130000リアル。 30.4$で395万2000リアル。

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札束。怖い。


とりあえず、空港についたらトイレだよね!異国のトイレ!

意気揚々とトイレに入る。おしも洗うホースがついてて、拭いた紙は流していけない。ゴミ箱へ。イランで過ごすなら守るべき大切な決まりだね。

鏡の前でスカーフを巻きなおしていたら、掃除に来た?おじさんと遭遇。

おじさんびっくり。スカーフまだ巻けてなかったから?


違いました。なぜならここは男性トイレ。


ひゃーごめんなさい!やっちまった!無事入国して気が抜けてた!

数人のおじさんたちがびっくりしてなんか言ってた。びっくりさせてごめんね…。たしか男子トイレも女子トイレも入口のマークが紺色だったんよ。紺色じゃないほうのトイレなら女子用だろうと、よく見ないで入ったんだろうな、私。(あとで知ったけど、女子トイレの入り口にはカーテンがある。)


シーラーズについたのが11:30で、ここまでで12:00。いかにあっさりことが進んだか、伝わるだろうか?

空港から出ると2台ほどタクシーが止まっている。

片方に乗って、宿泊先の住所をお伝えする。

早速、イランに来た理由と自己紹介をする。運転手さんのお名前はジャリルさん。英語でおすすめ料理を伺う。途中、運転手さんが宿泊先の住所を町の人に聞いてるとき、お菓子のあまーい香りが・・・。

いいにおい!って、くんくんしてたら、ジャリルさんが「甘いものは好き?ちょっと座って待ってて。」と居なくなる。

そして、数分後、ジャリルさんが袋を提げて帰ってくる。

「これ食べな!全部あげる」

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中を見ると、カップケーキとナッツのケーキが計4つ。神なの?しかもお代はいいとのこと。無事、Parhami Traditional House前に到着。料金は40万リアル。300円。


さっそく感動するようなイラン人のやさしさに遭遇したのでした。(ただ、いま思うと40万リアルは割高だった。笑)


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