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【本番音声全編公開】開催報告|DAY3|第8回横浜トリエンナーレ応援プログラム「寝ながら聞く|平家琵琶で聞く平家物語@横浜|竹生嶋詣」を開催しました。

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2024年5月17日に「寝ながら聞く|平家琵琶で聞く平家物語@横浜|竹生嶋詣」の3日目を開催しました。第8回横浜トリエンナーレの応援プログラムに登録されているこの演奏会は、3月15日・4月19日・5月17日の3日間、横浜の会場で行いました。

▼本番音声はこちら(音量にご注意ください)
横浜トリエンナーレ応援プログラム
平家物語巻第七「竹生嶋詣」
録音:2024年5月17日
55分30秒(竹生嶋詣10:13~53:00)
会場の音をそのままにしているため、お聞き苦しい箇所があります。

▼3月15日の開催報告はこちら
https://morinorijapan.com/shows/yokohama-chikubushimamoude-240315

▼4月19日の開催報告はこちら
https://morinorijapan.com/shows/yokohama-chikubushimamoude-240419

横浜会場の様子
横になりながら聞く演奏会なので、演奏前にヨガマットの位置を調整します。皆さん壁を背にしたり仰向けになったり。椅子のご要望もいただいたので今後の演奏会で反映していきます。

演奏時の装い
灰色の袴に灰色の半幅帯。水色の色無地。

応援プログラムを終えて
私が平家物語を読んだのは30代後半です。多忙で心身のバランスを崩したときでした。上下巻の簡単な物語を読んで大筋を知り、大河ドラマ「平清盛」を見て人物像を知り、そこから全巻を読みました。もともと古典が好きだったわけでも歴史が好きだったわけでもなく、芸事にゆかりのある家で育ったのでもありません。簡単なきっかけを足掛かりに少しずつ興味を広げたら心に沁みたのが平家物語でした。師匠の元で平曲を学んでいる今も分からないことだらけですし何もかも拙いのですが、物語に没入して、見えない景色を想像する時間は私の身体と心を強く支えています。家族の絆、主従の絆、男女の絆、誰かのために命を懸ける、もう会えない時間を想う、立ち去る姿に涙を流す。敵味方善悪史実創作が複雑に混ざり合った平家物語は、40代の私に様々なことを気付かせてくれます。

平家物語の話を全部知らなくても、歴史に詳しくなくてもいい。あの時の私のように物語に没入することで日々の喧騒から離れたり、景色を想像することで自分の感性を磨いたり、ささやかでも必要な方に平家物語が届くきっかけになれば嬉しいです。今回3年に一度横浜で開催される現代アートの国際展「横浜トリエンナーレ」の応援プログラムに採択されたことで新しい鑑賞方法、表現にチャレンジすることが出来ました。ありがとうございました。寝ながら聞く演奏会のように、古典芸能を大切にしつつ、様々な切り口で物語に触れやすい機会を作っていけたらと思っています。

沢山の発見と学びがあった演奏会でした。現場だからこそ経験できた喜びも苦みも山積みです。引き続き師匠の元で学び、日々練習を重ねます。参加してくださった皆さん、会場のオーナーさん、サポートスタッフさん、横浜トリエンナーレ事務局の皆さん、本当にありがとうございました。またお会いできますように。

第8回横浜トリエンナーレ
テーマ「野草:いま、ここで生きてる」
公式サイト https://www.yokohamatriennale.jp/2024/
アートもりもり https://www.yokohamatriennale.jp/2024/many-many-arts
応援プログラム https://www.yokohamatriennale.jp/2024/support-program

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