2009年9月23日の弟子の研究会の風景。当時は昼にカレーライスを妻が作って出してたが、ご飯を盛ったお皿で並ぶので、まるで炊き出しのような風景で懐かしい。ポツリと平気でヨウムの金太郎が出ているが、意に介さないで将棋を指しているのも面白い。 今は奨励会員も少ないので、家で一門研究会はやっていないが、成績表を見ると20名近くの時もあった。その後の進路は様々だが、今思うとごった煮状態でもまれるのもいい事だった気がする。もっと前は私も参加していて、村山聖と対戦したこともある。一度勝
東京で対局の合間に新宿御苑は何度も通ったが、静かで好きな場所だった。ＣＤを聞きながらのんびり過ごした時間は懐かしい。写真を撮るのが好きなのだが、ファインダーの中でときどき人間界から離れて幻想の世界にはまり込むことがあった。そういうときは危ない。 何年か経て昔の写真を見ていると、暗いなあと思う。人の世界より人のいない世界に紛れ込んだような気がする。そういうときほど、片隅で猫に出会うと何よりも仲間意識を持つのである。
我が家のヨウムの金太郎は「金」ウサギの歩～ちゃんは「歩」そしてホオミドリアカオウロコインコ、パイナップルの飛～ちゃんは「飛」である。すべて将棋の駒にちなんで名付けている。 金太郎はヨウムだが、オウムですか？と間違えられることも多い。オウムは物まねでしゃべる。ヨウムは対話でしゃべる。例えば「オハヨー」と言うとオウムは「オハヨー」だがヨウムは「コンバンハ」などとへそ曲がりな返事をするのである。賢い鳥として近年は高価になり手に入れにくくなったようだ。 金太郎はプライドが高くて、
源さんはブハラトランペッターという鳩である。顔も隠れて見えないし、トランペッターのような羽毛が足にからんで、飛べない。愛玩用に生まれてきたらしい。妻がペットショップの片隅で見つけて、通うたびに値段が下がっていた。ある日行くと二羽いたはずが一羽になっていて「買おうか」と言うことになる。「たまたま輸入してきたのですが、珍しい鳩なので可愛がってくださいね」店長さんに説明を聞いて我が家に来ることになった。 一日目、源さんはうんともすんとも言わず静かながら、反応がなかった。私は例によ
村山聖九段の写真は少ないが、これは京都の詩仙堂にて1991年2月13日 すこしゆったりした表情でこころなしか微笑んでいる。 長く人生を生きてきているがくっきりと記憶に残る一日は少ない。この日の時間の貴重さを想うと、残しておいてよかったなと思う。師匠が弟子を撮る写真と言うよりも、村山聖の存在感が引き寄せたのかもしれない。 「将棋の村山先生ですか？」詩仙堂を訪れていた女性に声をかけられ「はあ…」とうなづいたが「そうですよ」と私が代わりに返事をした。一緒に記念撮影をした。 詩仙堂
今年の夏は暑さも厳しくて、今の自分の一番の仕事は体調維持である。何よりの癒しはヨウムの金太郎かなあ？この写真は将棋教室が始まる朝の一コマで、金太郎は駒を咥えたり鉛筆をかじったりで油断ならない。 金太郎が寝てから、飛～ちゃんの出番だ。飛～ちゃんの正式名称は「ホオミドリ アカオ ウロコインコ パイナップル」である。なかなか覚えられなくて困る。金太郎のさみしさを紛らすために「静かな鳥」ということで我が家にやってきた。 人間社会は面倒なことが多いので、心身のエネルギーが消耗するこ
