森香魚花(もりあゆか)

\絶妙にダサく生きていきたい/ 空想、小説、ミニチュアが好き。それから、ピンク。 生まれながらの引きこもり体質だけど、毎日5分でも笑っていたい。 【略歴】 中高ほぼ不登校▶大学卒▶祖父母と伯父の介助▶大学職員▶市役所(非正規)▶司書資格▶就活中

森香魚花(もりあゆか)

\絶妙にダサく生きていきたい/ 空想、小説、ミニチュアが好き。それから、ピンク。 生まれながらの引きこもり体質だけど、毎日5分でも笑っていたい。 【略歴】 中高ほぼ不登校▶大学卒▶祖父母と伯父の介助▶大学職員▶市役所(非正規)▶司書資格▶就活中

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【架空人物File】#3 業天那美(音楽教諭)

5年前に日麻吏駅北口徒歩5分圏内に移築された、日麻吏総合高校。 移築された年に新卒として教壇に立った、業天那美(ぎょうてん・なみ)は、現在も変わらず音楽教諭と吹奏楽部顧問として奮闘している。 筆者と会うなり「おはようございます!」と元気な声であいさつをしてくれた業天。その全身からみなぎるポジティブなオーラがまぶしい。そして透き通るようなきれいな声。さすが、国立の音楽大学の声楽指導科を首席で卒業した実力だけある。 彼女に絶対音感があることは、彼女の双子の弟であるKOZzの業

    • 【ショートショート】#2 逆

      昔むかしのその昔……、おとぎ話のはじまりはこうであると決まっています。けれどこのお話は現代のおとぎの国。といっても、「昔むかしのその昔」とはじまっても支障はないくらい、現代的な建物はないんですけどね。 だってほら、今も悪い魔女が森の奥から現れて、身も心も美しいお姫さまに毒りんごを送りつけています。 「美味しそうなりんご」 お姫さまはりんごを恍惚な表情で見つめます。 「とても美味しいから食べるといいよ、今すぐに」 悪い魔女はそう言い、お姫さまがりんごをかじろうとしたその時です。

      • 【架空人物File】#2 業天璃弥(KOZz)

        いまや世界を席巻するグローバルスターに上り詰めたKOZz(コズ)。 そのメンバーで、圧倒的なボーカル力と爽やかなルックスで世界中を虜にする業天璃弥(ぎょうてん・あきひさ)。 現在日本ツアー中という多忙の中、本誌のインタビューに答えてくれた。 意外にも少年時代、自分の歌声と容姿に自信がなかったという業天。 その理由を語ってくれた。 その親友が業天の芸能界入りを後押ししてくれたそうだ。 中学3年のとき、友人の先輩が出られなくなったバンドのボーカルとして、高校の文化祭で歌唱し

        • 【ショートショート】#1 終わらない戦争

          「大変です!B国が攻めてきました」 A国の防衛大臣が、大統領に連絡を入れた。 「ダムラを明け渡さないと、戦争を開始すると脅してきます。猶予は3時間です。大統領、どうしましょう?」 「われわれA国は平和主義です。いかなる理由においても戦争はできません」 大統領はきっぱりと告げる。 「し、しかし。現に敵は攻撃を開始し、負傷者も出ています。防戦をさせていただきたい」 防衛大臣の願いを大統領は笑って聞き入れない。 「今こそ、アレを使いましょう。そうすれば戦争はおさまります」 「けれど

          【空想人物File】#1 日麻吏市長 細山田望

          架空の街・日麻吏(ひまり)市。人口15万人程度のこの都市には、東京ディズニーリゾート、ユニバーサルスタジオジャパンに次ぐほどの入場者数を誇る「まほらワンダーパーク」がある。 第7代市長の細山田望(ほそやまだ・のぞむ)は、政界に入る2010年まで「まほらワンダーパーク」のパーク統括最高責任者であった。 そんな細山田がなぜ、政界に進出したのか? 彼は2015年の第一期市長就任記者会見で、こんな発言をしている。 細山田の「日麻吏ファースト」は、市政を飛び越え、全国区のその日の夜

          【空想人物File】#1 日麻吏市長 細山田望