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Photo by
amayadorinote
あの子の日記 「明日もしずくが透明ならば」
さくらが咲いて雪がふりました。風は、からだをすり抜ける度に体温をうばっていきます。だけれど運動のときはとくべつで、冷たくとがった風も熱を持ったからだには心地よく感じます。
雲のうえはどうですか。そちらでヒーターをつけたら、雪は雨に変わってしまいますか。涙のようにあたたかい雨を降らせて、この白いからだをあたためてくれますか。指の一本いっぽんに潤いをあたえてくれますか。
雨がふってさくらが地面に咲きました。風は、花びらとかけっこをしています。もうじきわたしも仲間に入れてもらいますから、あなたはそちらで待っていてください。
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