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2014年6月の記事一覧
ボーイミーツガールしてやる
とおりすがりのコンビニで買った
コンドームの箱をあけて数を数えてる
ティッシュボックスから
うすい紙引き抜いてするエモいファンタジー
こんなはずじゃなかったんだけれど
ぶらさげた青いくまのぬいぐるみの背中にはチャック
あと15分くらいしたらかえる
これがわたしのセンチメンタル
こんなはずじゃなかったんだけれど
「パフェの写真」の「インスタグラム」みつめて「いいね」して
キャッシ
ぼろぼろの木陰を歩いている
パソコンとかスマホの
画面に表示される
あの子の空とその子の空がくっついていくのを見てる
わたしの夕焼け
あちこちで
同じそれが
ひろがりつづけてひとつになるまで見ている
ここにも太陽があってあそこにも
あっちにもこっちにも浮かんでる
たったひとつのみんなの夕焼け
終わってしまった
今、今、今の連続
ひとりぼっちのまま1回バイバイする
ひとりぼっちのまま2回にこっとしてみ
誰もがその時々の「自分の価値観に忠実だった」
柔らかくて湿り気のある
空間
空の成分について考える
感覚と距離を体に叩き込む
意味とかなんて全然わかんなくていい
俯瞰する自分自身のイメージを何回もシミュレートする
成功するイメージが重なって確信となる
すっごい曖昧な明確さにしがみついてる今
輪郭線を失った人類が
やわらかくはりつめて
どこでもない場所となっていく
いつから「俺たちは」こんなふうに歩いてるのかしら
限りな
青いポストに空腹が詰まってるから無理矢理押し込んで
君はこういうの苦手?
俺はそんなのあきらめていないからどうでもいいし怒れる
君は「できない子」君は「この世で一番できない子」
自分の名前もいえない子
明日どんぐりではがきに
ぐるぐる文字みたいなのをたくさん書いて
青いポストに空腹が詰まっているから無理矢理押し込んで
「でも全然たりてないの、あたし」
雨を飲み、初夏を喰う
それらは動いているので美しかった
あたしはそんなのどうで
今日はいっぱい泣いちゃったな
極めて具体的な意味で関係ないから軽く死ぬ
「わたしは今日もずっとこれからもしあわせでした、です」
いつまでも泡の数を数えて
地平線は線ではない真っ白だからそれはたぶん光だ
熱、沈んで生まれなかった朝
ゆるめないで首、あなたが、辿りつかなかった浅瀬の浜だけが確かならゆるさないで
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わたしたちはつぶやく
もっとふかい闇をください
ゆるめないで首とかいいながら今日