いい本=「独り占めしたくなる本」
「あなたにとって『いい本の定義』はなんですか?」
先日とある会社の面接でこんな話になった。
その時はとっさにそれっぽく答えたけど、なんか腑に落ちなくて、面接の後これについてあれこれ考えた。
で、まぁ正直な答えが出たので記事にしてみようかなと今に至る。
僕だったら、「独り占めしたくなる本」と答える。
・・・・・・・・・
自分の心に響いたものを「自分だけのものにしたい」と考えてしまうのは自分だけではないはず。
売れないアイドルを精いっぱい応援するんだけど、いざ本当に超売れっ子になったら「お別れのとき」がやって来たことを自覚する、みたいな感覚だろうか。
それは本でもおなじこと。
本によって得た知識とか考え方とか、なんにせよ自分が心から感動し響いたものなら、それが広まって「定番」となってほしいとは僕は思わない。
・・・・・・・・・
僕はたまに、図書館で出会った「いい本」が定位置にあるかどうかを無駄に確認してしまう。
あると謎の安心感を抱く。ないと「あぁ、今ごろ誰かの知識となっているのか…。」と感じる。
別に誰が読んでようが僕が知ったこっちゃないし、全くもって問題はないんだけど……ね。
僕は変なところで「独占欲」が他人よりも強いのかもしれない。自覚はないけど。
・・・・・・・・・
「独り占めしたくなる本」に出会うコツ。
図書館とか本屋さんにふらっと立ち寄り、テキトーに眺めて、ちょっと気になったものを調べもしないで手にとってみる。これだけ。
「調べもしないで」ってのがポイント。完全なる自分の偏見で選んだものは、意外と面白かったりするし、謎の愛着がわくもの。
世の中はそんな「独り占めしたくなる本」で溢れている。もっと積極的に見つけていきたい。
で、独り占めが溢れてきたらnoteで紹介しようと思う。