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毒親はなぜ謝らないのか?毒親が自分の非を絶対に認めない理由

前回は健全な親と毒親の5つの違いについてお話ししましたが、今回は毒親はなぜ謝らないのか?というお話しをしたいと思います。

毒親が自分の非を絶対に認めない理由

毒親さんにはいくつかの共通点がありますが、その一つが自分の非を絶対に認めないことです。

毒親さんの殆どは、どう考えてもあなたが悪いでしょということであっても、絶対に謝りません。

謝っても形だけで、「じゃあ、謝ればいいんだね」って言ってみたり、「私が謝ればいいんでしょ」って言ってみたり。

本当は悪いことをしたなんて思ってないんですね。

でも、なぜ毒親さんは謝らないのかというと、実は毒親さんは自己愛が強い人(自己愛性パーソナリティ障害の傾向がある人)がとても多いんですね。(そのように指摘する専門家もいます)

自己愛が強いってどういうことかと言うと、簡単に言うと、自分が正しいと思って生きてるってことです。

ですので、毒親さんの多くは「自分は間違ってない」「自分は正しい」と本気で思い込んでいます。

だから、謝らないわけです。

自分は間違ってないから。自分は正しいのだから謝る必要がないわけですね。本人の中では、ですね。

ただ、自分が正しいといっても、そこに何か深い考えがあるわけでも、人を納得させることができる根拠や理由があるわけでもなく、ただ、「自分は正しい」と思い込んでいるだけなんですね。

自己愛が強い人の発想は実はすごく単純で、まず「私が正しい」が大前提にあって、「その私をあなたが不快にしているのだから、あなたが悪い」という、すごく単純な発想で話を展開していきます。

これの何が問題かと言うと、一番最初にある「私が正しい」という大前提が間違ってることです。

こういう人、話し合う前から「私が正しい」という前提でいる人とは何をどう話し合ったところで、話はどこにも向かわないし、どこにもたどり着かないんですね。

例えば、毒親育ちさんが自己愛が強い親御さんに自分がこれまでどれだけ傷ついてきたかを訴えても、本当に不思議な位、話が通じないことがよくあります。

よくあるのが、「私はそんなことはしてない、言ってない」って言い出したり、「私はこうしていた」って言ってみたり、または最悪なのが、全く違う話を持ち出してこの時のお前は間違ってるって言い出したり。

ここでどんなことが起こっているのかをちょっと説明すると、

私はそんなことはしてないっていうのは「記憶を消してる」ってこと、私はこうしていたっていうのは「記憶を書き換えている」ってこと、全く違う話を持ち出してお前が悪いって言い出すのは「話をすり替えている」ってことです。

この①記憶を消す、②記憶を勝手に書き換える、③話をすり替えるっていうのは、毒親さんの三種の神器みたいなもので、毒親あるあるなんですね。

だから、毒親さんといくら話し合いをしても話が前に進まないだけじゃなく、自分が傷ついたことを訴えていただけなのに、いつの間にか自分が責められていたり、そんな意味不明な展開になっていくことも多いです。

でも何故こんなことになるのかというと、それは全て「自分は正しい」が前提で話を始めてるからなんですね。

普通、人は自分が間違ってるかも知れないという気持ちもどこかにあるものです。

誰も完璧ではないし、自分が気づかないところで相手を傷つけてしまうことだってあるわけです。

だけど、毒親さんはどこに落としてきたのか、その気持ちが全くないので話し合いをしても、ただの時間の無駄になってしまったり、

気持ちをわかって欲しかっただけなのに、むしろ全く違う話を持ち出されたり、勝手に記憶を書き換えられてそのことで責められたりして、余計な傷が増えるだけだったりします。

自分が正しいと思ってる人との話し合いは本当に時間の無駄なんですね。

どんな話をしても、どんな説明をしても、最後はお前が悪いという結論に持っていこうとするからです。

毒親はなぜこんな人になったのか?

でも何故、毒親さんはこんな人になったのでしょうか?

実は毒親さんの親も毒親であることが多く、毒親さんの多くは子供の頃に怖い思いを沢山して育っています。

そのために毒親さんの中には被害者意識がとても強いインナーチャイルドがいることが多く、

例えば、話し合いとか、議論みたいなことになると、この被害者意識が強いチャイルドが全開になるので、話も支離滅裂だったり、言ってることが幼稚だったり、ああ言えばこう言うという風に何がなんでも自分を守ろうとしてきます。

言ってることもすごく無神経で目の前にいる娘や息子の気持ちなんて何も考えてなかったりします。(それ以前に目の前にいるのが同じ人でその人にも気持ちがあるという認識すらないことも多いです)

ただ、それを言うなら子供の毒親育ちさんだって怖い思いを沢山して育ったわけですが、毒親育ちさんの多くは親の気持ちに寄り添おうとしてきた人で、むしろ毒親さんとは反対に人の気持ちを考えすぎて辛くなっている人が多いです。

じゃあ、何が違うのかというと、僕はそれは持って生まれた精神年齢、僕は魂の年齢と呼んでいますが、その年齢の違いだと思っています。

つまり、毒親さんは見た目は大人なのですが、中にいるのは幼い子供なんですね。

そうやって考えていくと、つじつまが合うと思います。

自分が悪くても謝らなかったり、娘や息子の気持ちになれなかったり、辛かったと訴えていただけなのに攻撃されたと思って反撃してきたり、

そういうことも小さな子供がやっていると思えば、つじつまが合うと思うんですね。

もっとも、だからといって、それが人を傷つけていい理由にはなりません。

ただ、なぜ毒親は謝らないのかと考えていくと、そういう背景、理由が見えてくるんですね。

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