【毒親の特徴】健全な親と毒親の5つの違い
「毒親」は、アメリカの医療機関のコンサルタントで「毒になる親」の著者、スーザン・フォワードが提唱した概念です。
毒親とはその言葉の通り、毒になる親という意味で、子供に悪影響を及ぼす親のことを言いますが、
今回は毒親と健全な親の5つの違いについて書いてみたいと思います。
※このnoteの中では「毒親」以外の親を「健全な親」と表現したいと思います
①健全な親は子供の気持ちになれる。毒親は子供の気持ちがわからない
健全な親は子供の気持ちを理解しようとするし、子供の気持ちになろうとします。
一方で、毒親はどこまでも自分目線で子供の気持ちがわかりません。
もっとも、健全な親は子供の気持ちがわかっているかというとそうとは限らなくて、理解できないこともあると思うんですね。
ただ、健全な親御さんの場合は子供の気持ちになろうとしてくれます。毒親さんはそういうことをしようとしない。
だから、わからないままなんですね。子供の気持ちが。
ある親子関係の専門家の方が親の本来の役目は「子供の気持ちに寄り添い、共感してあげること、意思を尊重してあげることなんです」と話してくださったことがあったのですが、
そういう意味で、毒親さんの場合は親の本来の役割を全く果たせていないし、その役割を放棄してしまってます。
毒親さんは子供の気持ちがわからないと言いましたが、だから過干渉になったり、過保護になったりするわけですね。
過干渉も過保護も、子供の気持ちを無視してます。
もし子供の気持ちになろうとしていたら、決してそんなことにはならないわけです。
②健全な親は謝る。毒親は謝らない
健全な親は自分が悪いと思ったら、相手が自分の子供であってもちゃんと謝ります。
一方で、毒親の多くは「自分は正しい」という(間違った)信念を持っていて、自分の間違いを認めない傾向があります。
これは以前、僕のnoteのメンバーシップの中でもお伝えしましたが、毒親さんには自己愛が強い人(自己愛性パーソナリティ障害の傾向がある人)がとても多いです。
「自己愛が強い」ってどういうことかと言うと、簡単に言うと、自分が正しいと思って生きてるってことです。
だから、謝らないわけですね。
自分が正しいと思ってるから謝らないわけです。
ただ、一つ大きな問題があって、それは何かと言うと、毒親さんの「自分が正しい」はただの思い込みだということです。
最初にある自分が正しいという大前提が間違っているのですね。
そして、この自分が正しいという思い込みがあるために、色々な問題が起きてきます。
毒親育ちさんなど周りの人にとって、という意味ですね。
③健全な親は子供の心配をする。毒親は自分の心配をする
健全な親は子供の心配はしても、多くの場合は見守ろうとします。
一方で、毒親の場合は自分が心配だからという理由で子供の行動を全力で阻止しようとしたりします。
こういうことを子供がもういい大人になっているのにやろうとするのが毒親さんの特徴でもあります。
心配になるのは親であれば当たり前だと思うんですね。
ただ、心配だからという理由で子供の行動を阻止しようとするのは「心配」ではなく「支配」です。
そういう心配(支配)は子供の毒にしかならないんです。
そういうことをする親は子供の心配をしてるわけじゃないんですね。
ただ、自分の心配をしてるだけなんです。
毒親さんは自分の子供に共感したり、子供を励ますってことがびっくりするほどできない人が多いですが、それは自分の心配ばかりしてるからです。
④健全な親は子供を差別しない。毒親は特定の子供だけ差別する
毒親さんの中には子供を差別する人が少なくありません。
上の子だけに優しくして、下の子にはきつくあたるとか、またはその反対とか。
または例えば、息子と娘がいるケースでは、特に毒母の場合は娘にはきつくあたって、息子には甘いというケースが非常に多いように思います。
自分の期待に応えてくれる子供、自分の言うことをよく聞く子供には甘く、自分の期待に応えない子供、自分の言うことを聞かない子供にはきつくあたる。
そういうことをしてしまうのが毒親さんなんですね。
⑤健全な親は気づける。毒親は気づけない
実は毒親さんの多くは強い不安を抱えている人が殆どです。
そうは見えないと思う人も多いと思いますが、毒親の親は多くの場合は毒親で、毒親さんは辛い環境を生きてきた人なんですね。
毒親さんの多くはその後遺症で常に警戒モードで生きていて、自分のことしか考えることができない状態に陥ってる人が多いです。
だから、(原因はそれだけではないのですが、そういうこともあって)子供の気持ちに気づけないし、自分がやってることが間違ってるってことに気づけないわけです。
ある意味それが、「気づけない」ということが健全な親と毒親の最大の違いかも知れません。
もし気づけたら変えていけるんですね。どんなことであっても。
毒親育ちさんの中には「自分も毒親にならないか心配です」っておっしゃる方が大勢いますが、そういう人は気づける人なので毒親にはならないんです。
万が一、そうなったとしても、変えていける人だと思います。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。