上半身トレーニングの順番とインターバルの長さが、総レップ数に与える影響について
はじめに
皆さんはトレーニングをするとき、インターバルや、メニューの順番を気にしたことがありますか?
トレーニングは大筋群から始めた方が良い。
と言われたから何となくそうしている。
インターバルは1分間が良い。って言われたからその通りやってる。
そういう方も多いかと思います。
今回は、上半身トレーニングの順番とインターバルの長さが総レップ数に与える影響について
2010年のエビデンスを参考に述べていきたいと思います。
エビデンス
この研究では6種類の上半身トレーニングを
A、B異なる順番で実施し、セット間に1分間または、3分間のインターバルを取った場合の総レップ数を比較しました。
実験では、トレーニング経験者である男性16名に8rm×3setを4回実施してもらいました。
A1(1分インターバル)および、
A3(3分インターバル)では、
以下の順番でトレーニングを行いました。
【A】A1.B3
①ワイドグリップラットプルダウン(LPD-WG)
②クローズグリップラットプルダウン(LPD-CG)
③マシンシーテッドロー(SR-M)
④ベンチ上に寝たバーベルロー(BR-B)
⑤ダンベルシーテッドアームカール(SAC-DB)
⑥マシンシーテッドアームカール(SAC-M)
B1(1分インターバル)とB3(3分インターバル)については、【A】と逆の順番でトレーニングを行ってもらいました。
【B】B1.B3
❶マシンシーテッドアームカール(SAC-M)
❷ダンベルシーテッドアームカール(SAC-DB)
❸ベンチ上に寝たバーベルロー(BR-B)
❹マシンシーテッドロー(SR-M)
❺クローズグリップラットプルダウン(LPD-CG)
❻ワイドグリップラットプルダウン(LPD-WG)
研究結果
【トレーニングの順番】
トレーニングの順番に関しては、後半になるに連れてレップ数が低下していくことが示されました。
研究ではLPD-WGまたはSAC-Mをセッションの最初に実施した場合、セッションの最後にこれらのトレーニングを実施した場合に比べて約2倍の差が発生するという結果になりました。
私はこの差を少なくするため、トレーニングメニューを作成する上での注意点を4つ導き出しました。
⑴弱点部位を使うトレーニングから開始する。
⑵ボリュームを稼ぐために、大筋群を使用するトレーニングから開始する。
⑶トレーニングの順番を、毎回異なる順番で行う。
⑷同じ筋群を使用しないトレーニングを上手く組み合わせ、高いボリュームでトレーニングを行う。
【インターバル】
同じ部位若しくは同じ部位を使用する種目の上半身トレーニングを1分間インターバルで実施すると、3分インターバルでトレーニングを実施するよりもレップ数が少なくなることが分りました。
中間の種目であるSR-Mでも、A.B共に1分間インターバルよりも3分間インターバルの方がレップ数が多くなる結果となりました。
したがって、上半身の筋力トレーニングを行う場合、インターバルが長い方が、与えられた負荷でより多くのレップ数を行うことができ、結果としてトレーニングボリュームが増し、より優れた刺激を筋肉に与えることができます。
最後に
総レップ数を最大化するためには、トレーニングの順番とセット間インターバルに注意してトレーニングを実施することが重要だということが分りました。
私も今後トレーニングの際には、インターバルを充分に確保し、トレーニングの順番に注意してトレーニングメニューを考えたいと思います。
エビデンスと言うのは、ひとつの研究結果であって100%正しいという事ではありません😊
選択肢として、今後の参考にして頂ければ幸いです🙏
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