ご当地まん「320の肉まん」開発
さつま町の新しい特産品の開発に取り組み、ご当地まん「320(さつまる)の肉まん」が完成しました!(2019.11~2021.10)
開発のきっかけやこだわり、商品名やパッケージデザインの込めた思いなどをご紹介します。
1.ご当地まんを開発しようと思ったきっかけ
協力隊になる前に参加していたワークショップの中で「食べ歩きみたいな感じで手軽に食べられる肉まんとか作ったらおもしろいと思う」という話が出ていました。
個人的に肉まん大好きで、ご当地まんの開発おもしろそうだと思い、協力隊に就任してから作りたいと申し出たことがきっかけです。
2.商品開発でこだわった部分
さつま町の特産品を知るきっかけになるような商品にしたかったので、さつま町産の食材を使い、さつま町の事業者さんで製造する「さつま町産」にこだわりました。
今回は、下記 事業者さんにご協力いただき商品開発を行いました。
▶ 湯気院(ゆげいん)
”生茶だいふく”や”鼓腹”などで有名な町内老舗のお菓子屋さん。
野菜たっぷりの”菜まん”や”あんまん”の製造も行っており、肉まん製造のノウハウをお持ちだったので、全面的にご協力いただきました。
(湯気院ホームページ)
▶ Helloさつま
”さつまみそ美人”や”とみこさんの豚みそ”などで有名なお味噌屋さん。
味噌だけでなく、めんつゆや焼肉のたれ、ドレッシングなどの調味料やレトルトカレーなど様々な加工品を製造されており、具材やパッケージデザインなど一緒に開発させていただきました。
(Hellpさつまホームページ)
3.試作
さつま町には様々な特産品や農林水産物があり、使用したい食材や作りたいものなどを挙げていきましたが、まずは さつま町の代表的な特産品「たけのこ」「黒毛和牛」を使った肉まんを作ることにしました。
▶第1回目の試作
生地から具がはみ出てもいいから 大きな具の肉まんにしたいと提案し、試作を開始しました。
大きめにカットし、すき焼き風の甘辛な味付けにしました。
手包みで試作していただき、具のボリュームもいい感じです!
試食会でもおいしいと好評で、個人的にもお気に入りでしたが、実際の製造と同じように機械で包んでもらったところ、具が大きく汁気も多かったため うまく包めず、残念ながらボツとなりました。
その後、具材を細かくし中華風の味付けで試作しましたが、肉感がない・食感が欲しい・素材を活かした方がいいなどのご意見をいただき、具材の大きさや味付けを変えながら何度も試作を行いました。
(茶節風やトマト風イタリアンなど、他の味もいくつか試作を実施したが、試食会を実施するまでに至らず・・・)
▶第何回目かの試作
細かい具材でも食べ応えを出すため、焼肉のタレ(さつま焼肉のたれ美人:味噌を使用した甘めで濃厚なタレ。Helloさつま製。)で味付けし、汁気を抑えつつ 味をキープするため乾燥マッシュポテトを、食感を追加するため きくらげを使用しました。
無事に包むことができ、断面もいい感じです!
試食会でも、黒毛和牛の味と食感がいい と好評でした。
おいしい肉まんに仕上がり、我ながら自信作です!(← 試作現場に立ち会い、味見しただけ。笑)
4.ご当地まん「320の肉まん」完成!
途中 1人目の出産で産休・育休をはさみましたが、周りの方々に手厚くサポートしていただきながら、開発を始めて約2年、無事に商品化することができました。
▶320の肉まん紹介
さつま町産の「黒毛和牛」「たけのこ」を使用し、味噌ベースの焼肉のたれで味付けした具材を、優しい甘みのあるふんわりした生地で包みました。
黒毛和牛の肉感とたけのこなどの食感が楽しめる肉まんです。
生地は、湯気院さんこだわりの生地(あんまん・菜まんと同じ生地)を使わせていただき、正直 生地だけでも かなりおいしいです!
▶取扱店
現在、さつま町ふるさと納税返礼品(楽天ふるさと納税・ふるなび)のみでの取り扱いとなっております。(2022.03 時点)
興味のある方は、是非お試しください。
5.商品名・パッケージデザインに込めた思い
商品名やパッケージデザインは、よろず相談を活用しながら検討しました。
▶商品名「320(さつまる)の肉まん」
某有名な肉まんっぽくしたら面白いのでは?!ということで、”さつま”の語呂合わせで「320」を使用することにしました。
「さつまる」という読み方は、さつま町のゆるキャラ”さつまるちゃん”と同じで、「さつま町をギュッと詰め込んだご当地まん」という意味を込めています。
<さつまるちゃん>
ホタルの妖精で、たけのこ・あおし柿・梅・川内川など さつま町をギュッと詰め込んださつま町のゆるキャラです。誕生日は11/29(いい肉の日)。
▶パッケージデザイン
竹のまちでもあるさつま町。
職人がひと編みひと編み丁寧に作った竹かごに入れて渡す 特別感を感じてもらうため、竹かご(輪弧編み)をイメージしたデザインにしました。
さつま町との”縁”、素敵な”縁”が紡がれていくようにという思いも込めています。
6.商品開発に携わった感想
初めて一から商品開発に携わり、作業効率、製造規模、他商品の製造との兼ね合いなどを考慮し、やれる範囲で”作りたいもの”をカタチにしていく難しさや大変さを学びました。
また、何かをしようとした時、自分の分野外のことは周りの方に手伝ってもらうことが前提となり、いろんな方の力を借りながら商品が作られていくところを見て、改めて人との関りの大切さを実感しました。
開発に携わってくださった皆様、ありがとうございます。
320の肉まんをきっかけに、一人でも多くの方がさつま町に興味を持っていただけたら嬉しいです。
320の肉まん
現在、さつま町ふるさと納税返礼品(楽天ふるさと納税・ふるなび)のみでの取り扱いとなっております。
興味のある方は、是非お試しください!
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