#50 古い慣習に抵抗感を抱いたら 『後悔しない社会人1年目の働き方』
こんにちは、森本千賀子です。本日も『後悔しない社会人1年目の働き方』より、新社会人の心得から、必ず成果・成長に結びつく働き方、効力がある働き方、勝つためのルールなどをお伝えしてまいります!
本日も『壁を乗り越える』のパートです。
■続いている慣習には、何か意味があるはずと考えて
「こんなことして、何の意味があるの?」。会社の慣習や行事などに対して、「合理的じゃない」「時代にそぐわない」なんて感じる人もいるかもしれませんね。けれど、昔から続いているものにはやはり意味があり、メリットもあるものです。
「社内運動会」を例にとってみましょう。バブル崩壊後の不況期、多くの企業が社内運動会や社員旅行を廃止しました。第一目的は経費の節減。それに、成果主義の浸透によって個々の業績が注目されるようになり、「家族的な一体感」は時代にそぐわなくなっていたためです。
しかし数年後、社内運動会などの行事を復活させる企業が続出したのです。「個人プレーヤー」が増えたことで、周囲との情報共有や連携力が弱くなり、会社全体としての生産性が落ちるという現象が目立つようになったためです。経営者たちは、社員同士の交流を活発化させ、タテ・ヨコのつながりを強化することで相乗効果をもたらすような組織の再構築を図ったのでした。
運動会、バーベキュー大会、旅行など、仕事を離れたイベントの場では、同僚の意外な一面を発見できたり、お互いの距離が縮まって仲良くなれたりします。ビジネスシーンでは発揮できない自分の「隠れた才能」を披露し、一目置かれるチャンスにもなります。そうした機会を楽しみ、人間関係を深めてはいかがでしょうか。
社員同士の「飲み二ケーション」についても、「めんどくさいな」と感じる人は少なくないと思います。けれど、参加してみると意外に楽しかったり、思いがけぬ収穫があるもの。オフィスでは学べないことを学べる場ですので、ぜひ生かしてほしいと思います。
―
これから入社を控え社会人一年目として希望に燃えている、もしくはどんなふうに頑張っていけばいいか不安に思っている人、新人としてこの一年を過ごしたもののまだまだ力不足を感じている人。そんな若手ビジネスマンに向けて「後悔しない社会人1年目の働き方」についてお伝えしています。
また、社会人1年目の方だけでなく、若手ビジネスマンの育成、指導をされている 上司・先輩世代の方にもヒントになればと思っております。