#33 次につながるおつき合いは相手への興味からはじまる『社会人1年目の働き方』
こんにちは、森本千賀子です。本日も『後悔しない社会人1年目の働き方』より、新社会人の心得から、必ず成果・成長に結びつく働き方、効力がある働き方、勝つためのルールなどをお伝えしてまいります!
■会話から趣味・思考を探り、積極的に取り上げてみる
みなさんが、自分の趣味や今はまっているものの話を誰かに振ったとしましょう。相手のリアクションが「あ、そう」「よくわかんない」などと素っ気ないものだと、がっかりしますよね。逆に、目を輝かせて「それでそれで?」と食いついてきてくれたらうれしいですし、その人に好感を持つと思います。
ビジネス上の関係でも、そんなシーンを作ることを意識してみましょう。相手が好きなもの、興味を持っているものを探り、その話題を積極的に取り上げるのです。相手は、自分の好きなことですから話していて楽しい。そして、あなたもそのテーマに興味を持ち、相手に気持ちを合わせ、話を楽しんでください。すると相手は、あなたと過ごした時間を「楽しかった」と記憶し、「また会いたい」と思ってもらえるでしょう。これをきっかけに、長いお付き合いに発展させられるかもしれません。
ただし、仕事の話をしていていきなり「趣味は何ですか」「何が好きですか」なんて聞けませんよね。「いきなり何を言い出すんだ?」と不信に思われてしまいます。
趣味に関する雑談を切り出すには、やはりタイミングを図ることが大切です。
チャンスは、スケジュールの確認や次回アポイント日時の相談をするとき。さりげなく「休日」の話題に持っていくことができます。
「この週は祝日をはさみますね」「もうすぐゴールデンウィークですが、御社のお休みはカレンダー通りですか」といった会話の流れで、「○○さんは、お休みの日は何をされているんですか?」「長期休暇は何かご予定があるんですか」などと、自然にたずねることができます。
休日の過ごし方からは、その人のライフスタイルや趣味・志向などがつかめます。糸口がつかめたら、突っ込んで質問してしまいましょう。
「旅行に行く」→「どちらへ?」→「○○」→「いいですねー」
で済ませないで!
「旅行に行くときのいちばんの目的は何ですか?」
「どんな場所がお好きなんですか?」
「これまでどんなところに行かれたんですか?」
……など、もう一段階掘り下げる質問をすることで、「その人らしさ」「その人のこだわり」を知ることができます。
なお、休日の過ごし方をたずねると、「買い物に行く」という答えが返ってくるケースも多数。これもチャンスです。「何にお金を使うか」には、相手の価値観や志向性が表れるものです。「どんなお店によく行かれるんですか?」などと聞いてみましょう。
■相手が好きなものに興味を持ってみる
大切なのは、ただ表面的に質問を投げかけるのはなく、自分自身が興味を持って聞く、ということです。もともと興味がないものであっても、興味を持ってみるのです。相手の発信に対して、「実は私は今まで興味を持ったことがなかったんですが、どういうところがおもしろいんですか?」と正直に伝え、教えてもらってもいいでしょう。
こうして相手のこだわり、価値観をつかんで、それを尊重するお付き合いを心がければ、相手もあなたのこだわりや価値観を大切にしてくれるのではないでしょうか。まさに「鏡の法則」。いいパートナーシップの構築につながります。
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これから入社を控え社会人一年目として希望に燃えている、もしくはどんなふうに頑張っていけばいいか不安に思っている人、新人としてこの一年を過ごしたもののまだまだ力不足を感じている人。そんな若手ビジネスマンに向けて「後悔しない社会人1年目の働き方」についてお伝えしています。
また、社会人1年目の方だけでなく、若手ビジネスマンの育成、指導をされている 上司・先輩世代の方にもヒントになればと思っております。