#23 理想的な仕事の3要素「WILL」「CAN」「MUST」 『社会人1年目の働き方』
こんにちは、森本千賀子です。本日も『後悔しない社会人1年目の働き方』より、新社会人の心得から、必ず成果・成長に結びつく働き方、効力がある働き方、勝つためのルールなどをお伝えしてまいります!
■「WILL」「CAN」「MUST」のバランスを意識する
これから何十年というビジネス人生を送っていく上で、みなさんに常に意識しておいてほしいと思う3つの要素があります。
それは、仕事においての「WILL」「CAN」「MUST」です。
「WILL」
自分が実現したいこと
(やりたい仕事/就きたいポジション/居心地よい職場環境/理想のワークスタイル・ライフスタイルなど)
「CAN」
自分にできること
(保有する経験・スキル・能力・素養など)
「MUST」
組織の一員として果たすべきこと
(会社から求められるノルマ・目標・役割など)
この3つのバランスが、自分のなかでうまく保たれるようにコントロールすることが大切なのです。
たとえば、「MUST」ばかりを強く感じて「WILL」を見失ってしまうと、将来の目標に向かう意欲が低下し、やりがいを感じられなくなってしまいます。逆に、「MUST」を果たすこともせず「WILL」ばかりを求めても、会社は認めてはくれません。また、求める「WILL」に対して「CAN」がまったく不足している状態だと、やはりチャンスを得ることはできないでしょう。
「CAN」を活用しながら「MUST」を実行し、「MUST」の経験を積むことでさらに「CAN」を増やし、「WILL」の実現へと結び付けていく――そんなサイクルを築ければ理想的。そのためには、定期的に自分の「WILL」「CAN」「MUST」を整理する習慣をつけるといいでしょう。
■常に自分の「WILL」を訴え続ける
そして、自分の「WILL」を、日頃から上司に「プレゼンテーション」しておくことをおすすめします。
私はこれまでに何度か、部門異動、職務の変更、グループ会社への出向などを経験してきましたが、おおむね自分が描いたキャリアプランに沿ってキャリアを築いていくことができました。「望まない異動」を命じられたのは、入社3年目の一度だけです。(それも結果的には大きな飛躍につながる転機となりました。)
それは、たまたま運がよかっただけではなく、上司に対して常に自分の「WILL」を訴え続けてきたことが功を奏したと思っています。
私は毎年、人事組織の再編成が行われる時期が近づくと、上司に面談を申し入れて、「私は今後、こんなポジションで、こんな仕事に取り組んでいきたい」と話してきました。「本気度」を伝えるために、自分のキャリアプランをまとめたプレゼンテーション書も準備したものです。その希望が考慮されてか、私は自分のやりたい仕事を続けてくることができたのです。
みなさんも「WILL」は内に秘めず、どんどん発信してください。もちろん、同時に「MUST」をしっかり達成し、「CAN」のレベルアップの努力をすることも忘れずに、です。
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これから入社を控え社会人一年目として希望に燃えている、もしくはどんなふうに頑張っていけばいいか不安に思っている人、新人としてこの一年を過ごしたもののまだまだ力不足を感じている人。そんな若手ビジネスマンに向けて「後悔しない社会人1年目の働き方」についてお伝えしています。
また、社会人1年目の方だけでなく、若手ビジネスマンの育成、指導をされている 上司・先輩世代の方にもヒントになればと思っております。