#59 気持ちもスキルも高めてくれる「メンター」「サポーター」『後悔しない社会人1年目の働き方』
こんにちは、森本千賀子です。本日も『後悔しない社会人1年目の働き方』より、新社会人の心得から、必ず成果・成長に結びつく働き方、効力がある働き方、勝つためのルールなどをお伝えしてまいります!
本日も『心を強くする』のパートです。
■頼れる「メンター」「サポーター」を持つ
これから長く続いていくビジネス人生。そのプロセスでは、さまざまな「選択」や「決断」を迫られます。悩んだり、迷ったりすることもあるでしょう。そんなときに、「メンター(よき指導者・助言者)」や「サポーター(応援者)」の存在があると、とても心強いものです。
私は日ごろから多くの人に支えていただいていますが、そのなかでも特別な「メンター」「サポーター」とお呼びしたい存在としては、10人ほどの方が思い浮かびます。クライアント企業の社長さんなど、ビジネスでおつき合いがはじまった方を中心に、豊富な人生経験と教養、自分なりの「哲学」をお持ちの方々です。ビジネスの枠を超えて、人として大切なことを学ばせていただいていると感じます。
具体的には、次のような形で導きや応援をいただいてきました。
「これを読むといいよ」と本を提供してくださる
私が課題を抱えているとき、解決につながるヒントを与えてくださる
お客様を紹介してくださる
私と「化学反応を起こす(いい刺激や学びを与え合える)」人物に引き合わせてくださる
私がパワーダウンしているとき、美味しいものを食べにつれていっていただき、元気づけてくださる
誕生日やメディア出演時に花を贈ってくださる
私が著書を出版した際には、「読んだよ」「よかったよ」で済ませず、さらなる向上につながるようなコメントをくださる
――まさに、私にとってかけがえのない「財産」といえる存在です
「そんな人、簡単に見つからないよ」と思うかもしれませんね。確かにそのとおりです。作ろうと思って、すぐに作れるものでもありません。私の場合も、ビジネスを通じておつき合いを続けていくうちに、いつしかそういう間柄になっていた、という感じです。
でも、時間をかければ可能です。私はクライアント企業の課題に対し、解決策を提供するために全力を注いできました。さらに、ちょっとした頼まれごとにも、誠意を持って対応してきました。教えられたことは、すぐに実行に移してきました。#21「「打てば響く」人間にチャンスが巡ってくる」でもお伝えしたように「打てば響く」自分であることを意識していたのです。みなさんはそれを見て、「この子の成長をサポートしてあげよう」と思ってくださったのだろうと思います。
あなたも、周囲が「応援してあげたい」と思うような行動を心がけてみてください。「メンター」「サポーター」が、自然にあなたを取り囲むようになるはずです。
「メンター」「サポーター」候補となる方を、積極的に探しに行く手もあります。例えば、セミナーに参加してみるのもいいでしょう。ビジネスに直結するものでなくても構いません。実益を得る目的ではなく、自己研さんをテーマとするものがおすすめです。私は、最近では「禅の精神」を学ぶセミナーに参加したところ、人として懐の深さを感じられる方々と出会うことができ、刺激を受けました。
また、金融機関が主催するセミナーなどは、金融機関が融資先企業の経営者を招いているため、経営者が参加している確率が高いのです。経営者はさまざまな苦労を乗り越えてきているだけに学べることがたくさんあります。経営者と出会える場所に足を運ぶのもいいでしょう。
「この人」と思える人物を発見したら、私は、ビジネスの話は出さず、一人の人間として気持ちをオープンにし、「人生勉強のため、ぜひお話を聞かせてほしい」とお願いしてきました。素直な気持ちでぶつかれば、通じるものです。豊富な人生経験を積んできた人ほど、「一生懸命にがんばる若者」を見ると、応援したい気持ちになるもの。ぜひ、出会いを求めて行動を起こしてみましょう。
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これから入社を控え社会人一年目として希望に燃えている、もしくはどんなふうに頑張っていけばいいか不安に思っている人、新人としてこの一年を過ごしたもののまだまだ力不足を感じている人。そんな若手ビジネスマンに向けて「後悔しない社会人1年目の働き方」についてお伝えしています。
また、社会人1年目の方だけでなく、若手ビジネスマンの育成、指導をされている 上司・先輩世代の方にもヒントになればと思っております。