長水路の対策練習法
先日、
「長水路対策の練習ってあったりしますか?」
と、質問を頂いた。
競泳におけるプールは、
25mプールを短水路。
50mプールを長水路。
と、呼ぶ。
マスターズの大会も
夏が近づくと
長水路の大会が増える傾向がある。
普段から長水路で練習出来ているという
日本のスイマーは
1割にも満たないだろう。
多くのスイマーは
普段、短水路25mプールで練習をしている。
そこで、
長水路の大会が近づくと、
長水路へ練習しに行くことになる。
そのとき、
何を意識するかで、
練習効果が大きく変わる。
今回は
その意識することを紹介したいと思う。
①競泳は速度が落ち続けるスポーツ
競泳は飛び込んだ瞬間が一番速度が速く、
その後、
壁につくまで速度が落ち続けていくもの。
よくレースを見ていると、
後半追い上げてくる選手がいるが、
実際は「周りが遅くなっている」だけだ。
なので、
「速度を落とさないよう継続する」
競技とも言える。
もちろん、
25mプールよりも
50mプールの方が
その意識は強くなる。
そこで
50mプールでは
中間の25m付近で
キックを10回ほど強目に入れて
速度の低下を防ぐ意識を
練習に取り入れたりする。
50mプールでは
落ちきった泳速を元に戻すのは
とんでもない労力になってしまう。
②長水路はプルが要
短水路の25mでは
バサロやドルフィンの回数が増える。
実際、
15mは潜水をしても良いので、
50m背泳ぎなんて…
15バサロ→10背泳ぎ
→ターン→
15バサロ→10背泳ぎ
→ゴールタッチ
なので、
実際は20mしか泳いでいないことになる。
50m中、
20mしか腕を使わないわけだ。
そのためキック力の向上は
そのままタイムアップにも繋がりやすい。
しかし、
長水路はどうだろう?
長水路では
壁際動作が少なくなるため
プル技術や持久力が
強く反映される。
泳速を極力落とさないような
プルワークが鍵になる。
そのため
リーダーの細田さんも
現在、
長水路に向けて
プル強化を行なっている。
③まとめ
・長水路は、短水路よりも、
速度を落とさないような工夫が必要。
・短水路はキック強化が有効。
(特にバサロやドルフィン)
・長水路はプル強化が有効。