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スイミングスクールの子供達|①「私は普通が良い」の本心

私が
子供のスイミングスクールを
担当していたときのお話です。

ある中学生の子が口癖のように

「私は普通がいい」

…と、言っているのが
気になったことがありました。


この言葉は、
別の言い方をすると

「みんなと同じがいい」

という意味になります。


その心理は

「みんなと同じでない自分が嫌だ」

「自分らしさがわからない」

というものです。


更に

「自分を知るのが怖い」

という
要素が潜んでいる場合があります。


…なので、難しい選択を
自分で決められなかったり、
本当に取り組まないといけない
大切な課題から逃げ出したくなる…
と、いうよう傾向が出やすくなります。


そんな心理から…

「普通が一番」

…という気持ちになるわけですね。


しかし、
当たり前ですが、
それは辛いこと。


我慢すればするほど、
みるみる辛くなっていきます。


だから、
もっともっと
話を聞いていくと、
実は

「普通になんかなりたくない」

が、本音だったりすることが
あるんですね。



そこで
“個性を伸ばしてあげたい”と
私は考えました。


その子の
好きなことを聞いたり、
夢中なことを教えてもらったりしました。


すると、

「お菓子が好き」

「特にチョコレートが好き」

「お菓子作りが好き」

…と、いう話を聞きました。


そんな話をしているうちに
徐々に
チョコのムースや
チョコブラウニーなどを
作って持ってきてくれるようになりました。


それが
本当に美味しく、
作る度にみるみる上達していきました。


それから15年後…


今では、
パテシエとして
銀座のチョコレート専門で
キラキラした目で働いています。


“普通がいい…”


なんて言葉を
真に受けなく良かったです。

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