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100m以上のレースの「無理」と「無茶」と「無謀」なレース展開とは?

今回は、
レース会場でよく耳にする
「前半から突っ込む!」
についてです。

このセリフは
100m以上のレースで使われる言葉ですね。

マスターズの方は、
この「前半から突っ込む!」
を少し誤解されている方がいます。

なので、
少しだけ掘り下げていきますね!


私の中では、
レース展開には、
以下の「4種類」あります。


①無理のないレース展開😊
②無理をするレース展開😅
③無茶をするレース展開🤣
④無謀なレース展開😱


良く、
マスターズベテランメンバーには
「無理をしても、無茶はしないように」
と、アドバイスをします。

これは、
「ベストパフォーマンス」は
③の無茶と②の無理の間にあるからです。

①無理のないレース展開😊
②無理をするレース展開😅
ーこの堺にベストパフォーマンスがあるー
③無茶をするレース展開🤣
④無謀なレース展開😱

では、
その境は、
どう探したら良いのでしょうか?


簡単な方法が一つあります。


それは
3/4練習です。


3/4練習とは、
レースの距離の3/4まで
レースペースで泳ぐ練習です。


100mクロールに参加するなら、
75mクロールを、、、

200mバタフライなら
150mバタフライを、、、

400m個人メドレーなら
300m個人メドレー(クロールなし)を、、、

大会のように泳ぎます。


例えば、
200mクロールのレースに出るとします。

3/4の距離(150m)までであれば、
先がないと思って、全力で泳いでも、
残り1/4は流れでなんとか泳げます。

しかし、
1/2の距離(100m)を
全力で泳いでしまったら、
間違いなく
後半1/2(100〜200m)は
大きく失速してしまうでしょう。

したがって、
会場でよく耳にする
「前半から突っ込む!」とは、
1/2(100m)を突っ込むのではなく
3/4(150m)を突っ込むことなんですね。

確かに「前半!」と聞いたら
1/2(半分)だと思いますよね😅



先程の「4つのレース展開」を
200mクロールに当てはめてみると…

①無理のないレース展開😊
→200mで出し切るレース。

②無理をするレース展開😅
→150mで出し切ろうとするレース。
(ここがベストタイムが出やすいレース展開)

③無茶をするレース展開🤣
→100mまで全力で泳ぐペース。

④無謀なレース展開😱
→最初の50mで全て出し切るレース。


と、なりますね!


「前半からもっと行ったほうがいい!」
と、アドバイスをもらうことが多い方は、
3/4の距離を泳ぐつもりで泳ぐのがコツです。

逆に
「もう少し前半抑えたほうがいい!」
と、アドバイスをもらうことが多い方は
1/2で力尽きないように泳ぐのがコツになります。


もちろん、
②無理をするレースペースで泳ぐためには
日々の練習が必要になります。

練習量が
確保出来ていない方や
初レースな方なら
①無理のないレースがオススメですね。


ただ、トップスイマーにもなると
無茶や無謀なレース展開が
必要なときもあります。


100mではありますが
こちらの歴史に残る
鈴木大地選手のレース展開が
まさにその無謀に近い無茶なレースの一つです。

あくまでも
日々、血の滲むよな練習を繰り返している
日本の国旗を背負った代表スイマーの
レース展開です。

水泳の大会は、
「あなたのやりたかったことができたか?」
が、大切なことになります。

是非、
「やりたかったこと」を目指して
日々練習を楽しみましょう。

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