成長曲線を変えてしまう「大人の水遊び理論」がゲームチェンジャーの理由
水泳あるあるですが、
四泳法には得意・苦手があります。
スイマーは、
得意な種目をS1(スタイルワン)と呼び、
苦手な種目S4(スタイルフォー)と呼びます。
なので、
スイマーは「昔、選手まで水泳やっていた…」
と聞くと、
「スタイルワンは?」と聞いたりします。
傾向ですが
平泳ぎと背泳ぎは、何故か
スタイルワンとフォーになりがちです。
平泳ぎが得意な人は
背泳ぎが苦手…
背泳ぎが得意な人は
平泳ぎが苦手…
のように。
得意・苦手は、
泳ぎを習い始める初期段階から
わかったりします。
同じことをやっているのに、
良くも悪くも他の人と「差」がつくのです。
多くの方は
「悪い差」ばかり気にしてしまい
「得意なものなんてありませーん🤣」
と、言いますが
ちゃんと「良い差」もあることは
コーチは把握しています。
この四泳法の成長曲線は
以下の4パターンに分かれます。
🫐水色が得意種目、
🍋黄色は得意でも苦手でもない種目、
🍑ピンク色が苦手種目、
🍓赤色は突然変異種目(特殊型)…です。
尚、
苦手種目の理由として…
クロールが苦手な方は、
クロール特有の「横呼吸が苦手な方」が多いため
「苦しい」と言います。
背泳ぎが苦手な方は、
そもそも上向きが嫌いな方が多いため、
「鼻に水が入る」や「顔に水がかかる」などの
不快感を表現します。
平泳ぎが苦手な方は、
みなさん口を揃えて「進まない」と、
焦ったさ(じれったさ)を表現します。
では、
バタフライは?
と、いうと…
「そもそもバタフライは、
得意とか苦手とかじゃなくて…」
と、なるパターンが多いですね。
このバタフライだけは
他の3種目と成長パターンが違います。
それが
🍓突然変異種目(特殊型)です。
バタフライは、
なんと「急に出来るようになる」のです。
その理由は、
バタフライは他の3種目と違い、
プル動作(腕)だけが出来るようになったり、
キック動作(脚)だけが出来るようになっても、
泳げないからです。
クロールなどは、
クロールのプル動作のレベルが10で
クロールのキック動作のレベルが1だと、
平均されて「レベル5のクロール」になります。
しかし、
バタフライはプル動作レベル10でも
バタフライのキック動作レベルが1だと、
結果的に「レベル1のバタフライ」に
なってしまうのです。
練習をして
プル動作がレベル5になり
更にキック動作もレベル5になったら
今度は「レベル5プル動作」と
「レベル5キック動作」の
タイミングを合わせていくと、
そこから徐々にレベル5へ上達していきます。
…なので、
バタフライだけは
最初は泳げる兆しが
全く見えないのです(笑)
この練習初期段階で
“兆し”が見えないことで
諦めてしまったり、
センスがないのかも…と落ち込んでしまう方が
多いのがバタフライです。
なので、
そもそもバタフライはそういうものなんだ…
思っておいてもらえると、
焦らずに練習ができると思います。
尚、
基本的には四泳法は
「得意なものは一生得意」
「苦手なものは一生苦手」
の傾向があります。
“ゆっくり楽に泳ぐ”から“速く泳ぐ”に
ステップアップしても
苦手な種目は
得意な種目の4〜8倍の時間がかかります。
では、
この「苦手の成長曲線」を
「得意の成長曲線」に近づけられたら
どうでしょう?
それを可能にするために考えられたのが
「大人の水遊び理論」です。
もちろん、
執筆させて頂いた本、
「大人のやさしい水泳教室」にも
そのエッセンスは散りばめられています。
皆さんの水泳ライフが
より楽しいものになりますように…😌