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同じ歯を何度も治療している…そんなあなたに朗報!ほんのちょっとの生活習慣の改善でむし歯が劇的に減る!
歯医者さんに行くたびにいつも「むし歯ができていますね・・・」と言われていませんか?どうして同じところばっかり虫歯ができるんだろう?もう何度も治療しているのに・・・。
こんにちは、森せんせーです。むし歯ができてしまうと、痛みが出て、歯医者さんに何度も通わないといけなくなります。仕事や生活が忙しくて時間が取れない、歯医者さんの予約が取りにくいなど、時間や行動に制限が出てきてしまうのが頭の痛いところ…。
そこでむし歯の原因や予防について、最近も初めてこられた患者さんにお話を伺うと、細菌が原因とはおっしゃるのですが、予防については案外皆さんよくはご存知ないようです。「甘いものを食べない」、「しっかり歯みがきする」・・・。
え・・・今って2023年ですよ?私が幼少のころ、はるか40年前に聞いたの知識のままで新たな意見はありませんでした。口腔衛生教育が全く機能していない事実に愕然とします。いったい今まで歯科業界は何してたんだ!!
と思い今回の記事を書いてみました。
そう!そもそもむし歯にならないようにすれば、痛い思いやわずらわしい時間を取られることもなくなりますよね?
早速、虫歯の原因についてまとめてみましょう!
むし歯の原因は4つある!
むし歯が発生するための要因は1960年代に発表された「Keyesの3つの輪」説が有名です。
「①細菌」
「②宿主(歯質、唾液の性質など)」
「③糖質」
ですね。それに加えて
「④時間」
という要因が加わったものがニューブランの4つの輪というものです。これらの4つのうち、一つでも欠けるとむし歯は発生しないといわれています。
つまりこの4つの要因をうまくコントロールすればむし歯リスクを劇的に改善できるのです。
それではむし歯リスクを抑えるためのほんのちょっとした習慣についてまとめてみましょう!
むし歯を予防するためのちょっとした工夫
①細菌に対しての防御
私たちは常にいろいろな細菌と共生しています。お口の中の細菌を全くなくしてしまうことはできませんが、その数を少なくすることは可能です。それは・・・
「丁寧な歯みがき」
「歯科医院でのプロフェッショナルメンテナンス」
です。
②宿主の改善
宿主に含まれるものとしては「歯質」、「唾液の性質」、「遺伝」などがあり、直接的に改善できる方法は少ないように思います。残念ながら私たちの歯は筋肉を鍛えるフィットネスのように、歯を鍛えることはできません。無理に力をかけると歯にひびが入って新たな虫歯の原因となります。でも歯質を最近の出す酸に対して抵抗性を持たせることは可能です。
それは・・・
「歯科医院でのフッ素塗布」
です。
その他に唾液。唾液は細菌の出す酸を中和する働きをしましますが、中和する度合いは個人によって変わります。その性質を変えることは無理ですが、お食事の際にたくさん唾液を出すことで、食事の消化を助け、その味を口の中に行き渡らせ、飲み込みやすくするなどの重要な働きがあります。
そこで!!表情をよく動かして、お顔の筋肉が動けば唾液をたっぷり出すことができます。
「何度も咀嚼(咬む)ことで、唾液をしっかりと出す」
ことを心がけましょう!
③糖質の制限
「甘いものが欲しくなる」・・糖分は脳への最高のおやつです。しっかりと頭を働かせて仕事や勉強をした後は、糖分がほしくなりますよね!自分へのご褒美は精神な健康にも必要です。決して糖分を補給することが悪いわけではありません。
だからこそ!!
「飲み物には当分の入っていないものを選ぶ」
事を心掛けて下さい。
④時間の制限をかける
食事に長い時間をかけたり、だらだらスナックを食べたりしていませんか?もしくは一日のうちにダラダラと甘い缶コーヒーや エナジードリンク、炭酸水などを飲んでいませんか?酔っぱらったり、疲れて歯磨きせずに寝落ちしていませんか?
食事や飲み物で形成されたプラーク中の酸は、時間が経過すると歯が溶ける原因となります。そこで!!
「だらだら食べること、飲むことをやめてみよう!」
をお勧めします。
まとめ
いかがでしたか?普段の生活の中にこそ、あなたの虫歯リスクを改善するカギがあります。
・丁寧な歯磨きをする。
・歯科医院を定期的に受診してメンテナンスを行う。
・フッ素塗布を行う。フッ化ナトリウムなどの成分の入った歯みがきペース トを使う。
・しっかりご飯を咬んで食べる。
・レモンなどの酸性度の高い果実や、エナジードリンク、炭酸などの歯を溶かす酸性度の高い飲み物は適度にする。
・甘い飲み物や甘いものは時間を決めて食べる(飲む)。食べていない時間を作る。
・細菌に酸を作り出す時間を与えないように食べたらすぐ歯みがきする。
これらのことを守ればムシ歯予防のファーストステップ達成です!
んっ?ファーストステップ?
そう、ムシ歯以外にもお口の中にはいろいろな問題が発生します。
お口の健康を守るためには、これからいろんな山を越えていかねばなりません。これらはまた別の機会に書き留めていきたいと思います。
口の健康は自分でつかみ取らねばなりません。何せ内臓や血管と違ってお口は自分で手入れできますから・・・。
どこかのCMでいってましたよね。
「歯磨きは自分磨き」だと・・・。
ここまでご覧いただいてありがとうございました。それではまた!