高齢の発達障害者がなぜかスルーされる件。
例えば「LITALICO発達ナビ」という有名サイト。
そこには記事の年齢別の区割りがあるのだが:
「0歳~3歳」
「4歳~6歳」
「小学校低学年」
「小学校高学年」
「中学生」
「高校生」
「大人」
「全年齢」
……と、若年層の区割りの細やかさに対して、
「大人」
という区割りはあまりにもザッパ過ぎるのではないか。
大人といっても20代と40代を60代とでは、それぞれ時代背景が違う。
20代なら支援を受けたことがある人達も多いと思う一方、
60代は幼い時から支援とは無縁だった人も多いと思う。
20代と70代とでは生きた時代が半世紀も違う。
それらをぜーんぶひとまとめにして「大人」とは、あまりにも乱暴すぎないか?
しかも「大人」をクリックしても、出てくるのは「全年齢」のタグの記事ばかりで、「大人」のタグがついているのは、40代のASD当事者の連載手記が出てくる程度。60代のASD当事者の使える情報はない。
また、国がやっている「発達障害ナビポータル」では、
「乳幼児期」
「学童期・思春期」
「青年期・成人期」
という区割りになっていて、多少はマシにはなってはいるものの、やはり、壮年期、老年期がない。
まあ、営利企業であれば利益に繋がらない情報は(あえて)出さない、というのは分からないでもないのだが、国のやっているポータルサイトで高齢の発達障害を扱わないというのは、どうなのよ、また、なぜなのか、ということ。
どちらのサイトも「ナビ」と銘打ってはいるものの、高齢の当事者にとっては現実的にあまり役にも立ちそうにもない代物と成り果てている。
そういう訳で、上記ナビは当てにしないで、むしろ直接、検索エンジンで「発達障害 高齢者」と入れるほうが早い。
……と、還暦を過ぎた発達障害当事者はボヤいてみるのでした。◆
(2024.7.14)
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