かの団体(あの有名老舗不登校支援団体)に思うこと。
少し前の記事だが、健忘録を兼ね、あるブログへのリンクを自分のために貼っておく。
少なくとも私は、このブログ↑に出てくる(発言が引用もされている)レイプ被害者の女性のような、陰惨で凄まじい人格破壊に遭ったわけではない。
だが、かの団体からそれなりに不適切な対応を受け続けた当事者の一人として、この女性が具体的にどういう被害にあったのか、その後のかの団体の事後対応がどのようなものであったのかについては、非常に関心がある。
私がかの団体から、どのような・どのように酷い対応をされたのかについては、一昨年(2020)2月に出版した拙著『自閉女(ジヘジョ)の冒険 モンスター支援者たちとの遭遇と別れ』のⅡ章を中心に書いたので、詳しくはそちらに譲りたい。
少なくとも私の場合は、幸いかな、こうして上梓することで、自分なりに発言する機会と、それにより、それなりの癒しを得ることができたのだが、
その女性の場合は、かの団体との裁判の結果、「守秘義務」・「口外禁止」となったため、被害を語ったり書いたりすることによる癒しを得られることもなければ、被害者本人が心理関係などに相談してトラウマケアをすることもできない。
それだけでもじゅうぶんに惨いことなのだが、さらに許せないのは、何よりも私たち市民が、その被害の全貌について知り、事件を追求し、真相を明らかにする機会を奪われたことだ。
いずれにせよ、上記ブログにある、
――となれば、マスコミなどのメディアもまた‘共犯’と言っても差し支えないであろう。
私もまた、かの団体やその関連団体をメディアで目にするたびに、パニックやフラバを経験し、それなりに苦い思いを持ち続けてきた一人だが、
そのようにして、マスコミは、過去40年近くも、その団体と関連団体を、あたかも不登校生の保護者と当事者の代表の声また代弁者のように扱ってきたその一方で、
(少なくとも私の経験からすれば)彼らと異なる立場や視点の元・不登校当事者からの意見は、徹底的に排除してきた。
拙著である上掲本をお読みいただければおわかりの通り、
彼らは(少なくともその活動の初期においては)必ずしも、障害のある人の不登校、そして当時にあって既に大人になっていた、すでに(今でいう)ひきこもりとなっている、元・不登校の事例について、理解を示しているわけではなかった。
私は、彼らから不適切な対応を受け続けたことについて、彼らから、
「心当たりがありません」
「何のこと?」
などと言われ、問い合わせも拒絶され(電話をして名乗るとすぐにガチャ切りされる)、
挙句の果てに(当時の)代表者から直々に‘抗議’の電話が掛かってきて、このように言われた。※1
「とにかく私たちはあなたの妄想にいちいち対応することはできません。あなたが空想の世界でどのようになさろうと、それはあなたの自由ですから」
当初私は、なんでこの人たちは、普通学級・普通科高校で必死に頑張ってきた障害当事者に無理解で、排他的で、批判的で、その生の声を杜撰に粗末に扱うのかな?と思っていたが、
もともと、彼らがある種の障害について偏見とヘイトを持ち合わせていたのだとすれば、そうした発言や対応についても説明がつく。
だからというわけでもないが、一昨年2月に、当該団体でのレイプ事件に関し、その当該団体の名称が報道されたときには、言葉は悪いが、案の定、やっぱり、という感想を持たざるを得ないのである。
「氷山の一角」だったり、「ヒヤリ・ハットの法則」だったり、「Gを一匹見たら百匹いると思え」だったり。
でもそのような訳で、その当該団体の名称が公に知れ渡ったのは良かったものの、当のレイプ事件を起こした「元スタッフ」の名前は、この今日に至るまで明らかになっていない。
それを公開することは公益であり、新たな被害を防ぐことになる、にもかかわらずに、である。
さもなければ、その「元スタッフ」は、これからも子ども・若者支援のNPOを徘徊し、また何かをやらかすリスクがあるからだ。
それともう一つ。これだけの不祥事を起こした民間団体なら、当然、お取り潰しもありえることだと思うが、(↓上記ブログの引用)
――ということで、潰したくてもできない裏事情でもあるのだろう。
まさにtoo big, to failといったところか。
いや、もはや、too lateというか、ここまでこの団体と関連団体がこの国の行政や政策のあちこちに転移・浸潤してしまったら※2、もはや手の施しようがないだろう。
本来なら、この国の将来のためにも、ガン細胞の摘出はなるべく早いほうが良かったのだが。。。◆
(2022.3.24)
※1:“発言を切り取っている”と非難される向きには、ぜひ前掲書(p.144)でその文脈やそこに至る流れを把握なさっていただきたい。
※2:これは実際に私個人が不利益を感じていることなのであるが、私が高齢ひきこもりの当事者として行政の支援を受けようとしても、その行政から受託された民間の支援者が、かの団体繋がりであるがために、支援を受けることをためらわざるを得なくなるのである。
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