戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(映画)
赤い女が刃物持って追いかけてくる!そんなスリリングな宣伝につられ、観に行きました。
YouTubeか何かの配信をするのか、スマホで撮影しつつ3人の男女がハイテンションで廃墟に入り込みます。
そこに在ったのは異様な祭壇。祭壇を壊し「幽霊出てこいやー!」と言ってたら、妙な鳴き声、そして金属のようなもので床を叩く物音が…
怖くなって外に出ようとしていたら、向こう側に全身真っ赤な女が刃物を片手に立っている。
目が合った途端、赤い女はクルリと向きを変え3人に向かって走り出した!
これはすごい、幽霊といえば這って追って来たり(貞子とか)そうでなくとも、ぬるぬるとゆっくりしたペースで動く印象あるのですが、この赤い女は滅茶苦茶動きが俊敏。しかも刃物という武器まで持ってる。
怖い。確かに怖い。怖すぎる。
これは幽霊でなくても怖い。殺人鬼とか変質者に遭遇する恐怖に近い。
しかも幽霊ですから、瞬間移動したりするので生きている殺人鬼より脅威があります。
このテンションがずっと続くのかな~?とワクワクしていたのですが、なんと冒頭だけで終わりました。
何とも残念。
ネタバレすると、赤い女は幽霊ではなかったんですよね。彼女は真の脅威から、皆を守ろうとしていた。
大迫茂生と大久保智夏対談によれば、今作には映像界における性加害に関するメッセージが強く表れているらしい。
つまり皆が戦った黒い男は、映像界における性加害という事になるのかな?
また、監督自身の中にある怪物との戦いでもあったらしいです。
大久保健也監督「cosmeticDNA」とその辺りのテーマが似ており、それは別に良いのですが
ホラーとして、かなり残念でした。冒頭だけは面白かったな…冒頭だけは。
予告宣伝のような展開を期待して見ると、ガッカリするとだけ言っておきます。
あと、あの祭壇て結局何だったんでしょう?