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再評価されてほしい映画、模倣犯

模倣犯、原作は宮部みゆきのミステリー小説。
私も読んだ事がありますが、非常に面白く、どんどん読み進めていける、長い物語であるにも関わらずそれが全く苦になる事の無い名作でした。

しかしそれを原作として映画化された作品は、世紀の駄作と呼ばれており
主演である中居正広のファンですら「中居正広の顔を見るためだけの映画」と評する、そんな光景が見られる程。

しかし私はこの映画、けっこう好きなんですよね…
けれどその一方で、駄作と評される事にも納得しています。

かなり、歪んだ形の「好き」なんです。
映画全体の造りは、脚本含めてかなり雑に見えました。まー、あれだけ長い物語を2時間程度に収めるわけですから、そうならざるを得ない気もします。

その雑な造りと、中居正広の超下手な演技が合わさり、化学反応を起こし大変シュールなものに仕上がっているのです。

最も気に入ったのは、バルコニーで中居正広ことピースが演説するシーン。
コントにしか見えない。
でも演者も他の製作者も大真面目で、シリアスなシーンを撮ってるつもり。
要は、シリアスな笑いというやつ…

公開されてから20年以上も経っていて、残念な事にサブスクはどこも配信していません。
公開当初から、駄作呼ばわりされた作品だからでしょう。
また最近、中居正広自身が晩節を汚す形で引退したため、きっともう永久に配信される事は無いと思います。
仕方が無いので、レンタルショップにでも行って探してみてください。





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