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50歳を前に1年間マンガ教室に行く【1回目】

この記事はマンガ教室の各講義の感想と起承転結を理解し、文章力の向上を目指しています。読みづらい文章でしたらご了承ください。


マンガ教室ってどんなところ?

同人誌印刷をBOOTHで始めました「ねこ社製造部」代表のしゃっけ(マンガ教室のペンネーム)といいます。

昨年の春にデザイナーとして採用したスタッフがいます。一緒に業務をするうちに商業漫画家をめざしていることを知りました。ネーム、完成稿と楽しそうに見せてくれる姿にいつしか自分も夢中になって読み進めていました。そんなある日、出版社に応募した作品が賞を受賞します。それも2度も。およそ半年の出来事に驚きながら、その原動力になったものがどうやらマンガ教室だと知りました。教室?なにそれ?当時はそんな感想で自分が通う姿は想像もしていませんでした。

表現に対する考え方が違う?

自分はポスターやカタログ、チラシなどデザイン案件もそれなりにこなしていますので、漫画も、読みやすく理解しやすいものが良いはずで、基本は同じはずと思っていました、ところが評価の高い漫画と評価が分かれる漫画の違いがわからない。すこしショックでした。主人公の性格、立ち振舞、考え方。セリフの位置、文字サイズ。枠の取り方、線の幅、もちろん内容の面白さ。数えだしたらきりがない。今思えば、奥行きが違いすぎる。だから紙面に落とし込むまでの考え方が違いすぎる。同じ紙やWEBに発信しても表現方法が違う、でもコミュニケーションツールの点では漫画もチラシ・ポスターも同じ、同じなら共通項を見つけたいし、評価ができる人になりたい!そして申し込んでいました、ひらめき☆マンガ教室 第7期。

入室時の緊張感

教室なんて何年ぶり?いや何十年ぶり。新幹線を降りて少し寒い東京を歩いて、どんな教室だろう?絶対に自分より若い人しかいないよね。と考えているうちに迷わず到着しました。前日、赤ペンでササッと書いてもらった地図がすごくわかりやすかったです、感謝!

入った瞬間に、「狭い」「椅子が近い」「机もない」たくさん失礼なことを思ってしまいました。でもその理由も講義が始まるとすぐに理解できました。運営の方がご説明をはじめると会場はサッと静まる。私語はなく、話される声も聞き取りやすい。机がないことも書くことに集中しすぎないための配慮かなと思いました。せっかくの講義ですからね。

そして冒頭の5分がすぎたところで備品の物が落ち、10分でまた物が落ち、霊でもいるの?なんて会話で場が馴染んだころで、少しづつ本題がはじまりました。

言葉選びがすごい

講師の先生が話されることばのひとつひとつがとても厳選されていることにすぐに気が付きました。モニターに表示される資料の構成もよく考えられている。いろんな公演や有名な方の話を拝聴してきましたが、さすが言葉を操るマンガの教室だけはあります。それだけマンガにおける言葉表現が重要なのだと気が付きました。セリフもわかりやすすぎては良くない、足りなくても良くない、長すぎてももっと良くない、考えてみれば難しい。読者がマンガを読む際にどのような抑揚で読んでいるのか?それを考えてどう表現するか?奥が深いです。

そして、どんどん講義が進み、お昼に始まった講義も気がつけば外は真っ暗。うそでしょ?あわてて18時の新幹線を19時、20時 21時と変更し、、、。
長い。初日からびっくりするほど長い。これには、理由がありました。よく観察してみるとさりげなく、どんな漫画家になりたいか?を受講者から丁寧にヒアリングしています。けっして途中で話を遮ることもなく、ひたすら丁寧に本人が目指す場所をひとりひとり決めていっています。30名近くが受講されていますので時間の経過もなっとくです。妥協のない姿勢に関心し、またさりげなく受講のきっかけを聞くあたりはビジネスとしてもすごいと、また関心していました。

漫画に命をかけた本気の人しかいないのでは?

関心と言えば、参加者のほぼすべての方の熱心な姿勢に一番おどろきました。
受講者が壇上でヒアリング中は、その方の似顔絵、作品の特徴、目的を丁寧にノートにメモしています。それもかなりの方が。お隣の方と話をしても「漫画に人生を掛けています」と顔にかかれているようです。

そこでふと気が付きました。漫画の評価の違いがわからないのは、単純にみなさんとはマンガを読む数が圧倒的に違うのです。好きなものだけを読むような読書量では到底足りません。プロの漫画家になることは、気合と根性と行動なのだとあらためて感じました。みなさんすごいです。自分も読書数にこだわり、この一年の講義で作品の意図、表現の技術、物語の運び方など深く深く漫画が読めるようになります!これからも各講義の様子は適宜noteに更新します。漫画の質を高めたいと思われる方の参考にもなればとても嬉しいですから。教室のことは「ひらめき☆マンガ教室」をYOUTUBEで検索されると過去の動画が少しだけ出てきます。よければご参考に

最後に少し宣伝させてください!ねこ社製造部は漫画家のスタッフを含め数名ではじめたサービスです。まだまだサービスも商品数も力不足ですが、コミティアに参加する漫画家が納得のいく品質を提供できるように、漫画家の意見を取り入れてはじめています。もしよければ、XやInstagram、BOOTHなどをご覧ください。WEBで「ねこ社製造部」と検索をお願いします。それでは次回は5月11日の講義のあとに更新します。よろしくお願いします!


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