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年上のトモダチの煮物はほっこり癒しの味がする

お疲れさまです。ごろりです。
相変わらず休みでゴロゴロしていたら、ショートメールが。盗撮してるのかってぐらいゴロゴロのタイミングがあっててコワっ。

「かぼちゃと大根味噌できたよ?」
(原文まま)。

やだなー、いつもの暗号メール

読み解いてみると、どうやら
「かぼちゃの煮物と、大根の味噌汁」ができたっぽい。ちょうどかぼちゃを食べたいと思っていたから、ラッキーと思っうも、まさかの心ものぞかれてる?!

すぐ行かないと、私のトモダチ、気も早いし夜も早いから、あら来ないのね〜となってすぐ寝ちゃう。私のかぼちゃが逃げていかないうちにと、午後イチお昼の洗い物もそのままにすっ飛んでった。

こんにちは〜、いつものごとく裏の窓から中をのぞく。どうやらトモダチはお昼寝タイム。ソファに横になったばかりだといい、すぐに起きれない。油のさしてないロボットのように、横を向きゆっくり足を下ろして、その反動で起き上がる。リハの先生から起き方も指導されてるんだ。また、メニエール?腰が痛いんだと。

そうそう、言っておきますが、トモダチは80オーバー。連れ合いにも息子にも、だいぶ前に先立たれ、公営団地に一人で住んでいる。町内には娘さんもいて、いつも友だちの出入りもあり、一人暮らしにしては、わりとにぎやか。

今日は朝からコンロの前で二つの火の番をしてた。かぼちゃは弱火で5分煮れば上手にできるよと、聞けば教えてくれる。
料理中にあっち行き、こっち行きの私にはとても真似できない。

確かに、トモダチと言えども普通の友だちとはちょっと違う。車乗せてってとか、コンロ持ち上げてとか。必ず頼みごとを先にしてくる。もしかしたら煮物と交換条件なのかもしれない。もしかしなくても…
頼まれ事を面倒くさいと思うより、この煮物の味の方が勝る。対価を払わなければ、煮物も手に入らない。私はいつも煮物を選ぶ。

同世代とつるむもよし。
でも会社もプライベートも…っていうとちょっと疲れる。話のペースや、時間の流れが。
たまたま趣味で知り合った、年上のトモダチがちょうどハシヤスメ的に私には居心地がいい。

そりゃ、たまには年上マダム同士の悪口も聞かされますよ。そんな時は、ハイハイ、と人ごとで聞いてます。きっと直接的に関係のない人間関係についてだから聞いてられるのかな…それでも話に乗ってこないとこを見ると、すかさず話題を変えてるのは、酸いも甘いも噛み分けた80代のなせる技。

ちゃっかり、私の今週の予定を聞き出し、コンロの上げ下げを頼んで、満足した年上のトモダチは、私が帰ればまた昼寝の続きをするんでしょ。






















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