見出し画像

子どもの授業に参観ではなく参加して思ったこと

地域でSDGsが盛り上がっている。
小学校もまたしかり。
毎年高学年で地域公開講座なる授業がある。今年息子の学年がそれにあたる。早いね〜もうそんな年?

別に申し込んでも申し込まなくても、自由参加だからどちらでもよかった。開催日が平日だから仕事もあるし、2時間も座って話を聞くのは面倒だな〜…うん、むしろそっちと思って、申し込むのを控えていた。

他で関わりのある先生から電話があり、「あと数枠しかありません、今しかないです、ごろねださん急いで…」みたいな脅され方して、半分妄想。渋々参加を申し込んだんだけど。まあ、息子は参観日で普通に見れたらいいやぐらいに思ってたのに、頼まれたら断れないワタシはまたもや引き受けてしまう…

1回2時間、全4回。
子どもたちと一緒に授業を受ける。今回は授業終了後に子どもたちと給食を食べられると聞き、即申込み。1食217円で人様の作った食事を提供してもらえるならこんなにありがたいことはない。

今回、外部の方が講師でみえた。ペットボトルが資源であることや、水の大切さについてみんなで学ぶ。4〜5人ほどの子どものグループに地域住民が一人ずつ入る。外部の方はもう何度も出張されていて、お話も慣れた様子。クイズも取り入れて、子どもが飽きないように工夫しされていた。

いやなに、なにがすごいって、後ろに並んでる大人の数がすごい。役場関係、撮影の人、担任、副担、校長…。こんな中、授業もさぞ息苦しいだろうと思いきや、子どもたちはのびのびしていた。お前たち…しすぎだろ。

大人の都合で始まったSDGsについて、何回も聞いてきた子どもたちは、ペットボトルや水に関して興味を失っている。案の定途中から私語が増え、だらけはじめる。

意外にも普段の授業参観でうるさいと思っていた男の子たちは、授業に関することを大きい声で発言するだけで、関係ないことは話していなかった。それよりいわゆる「いい子」のほうが、先生にバレないように上手に関係ない話をしていた。帰って息子にそのことを言うと「そうだよ、今ごろ気づいたの?」だって。

今に始まったことじゃない。昔から、ワタシが子どもの頃から要領のいい子って必ずいた。要領よく、先生からも叱られないし、親にも気づかれない。息子はいつも、先生に叱られる子をかばっていた。あの子たちは悪くない、他のやつらがもっと悪いって…

そんな叱られるような子たちと付き合うな、って何度も言いかけた。言わないようにしてても、ワタシの気持ちはダダ漏れだった。そんな時は息子は無言でやり過ごしていた。

親の立場になると見えなくなることもあるんだ。座敷わらしが子どもにしか見えないように…。真に悪いやつも、フィルターかかって大人になると見えなくなるのかな。

給食はおいしくいただいた。
向こうの席で、クイズを間違えた息子は、普段給食を減らしてもらっているのに、「盛られた量残さないで食べる」という罰ゲームを自分で課しそれを果たそうと、えづきながら完食し、みんなから拍手をもらっていた。








いいなと思ったら応援しよう!