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【読書記録】異見を取り入れ成長しよう(ソニー再生 / 平井一夫)

はじめに

平井一夫さんの著書『ソニー再生』を読みました。

ソニーといえば言わずとしれた大企業ですが、この本を読み、実は何度も経営の危機を迎えていたと知りました。

そんな危機を救ったのが、著者の平井一夫さん。

私なりに、この本から学んだことを書きます。

ビジネス書ではありますが、読み物としてとても痛快で、楽しく読めました。

リーダーをされている方だけでなく、すべての働く人に価値のある一冊だと思います。

Point

  1. 異見

  2. 現場の声を聞く

  3. 痛みを伴う改革

本の紹介

異見

平井さんは、異なる見解である『異見』を積極的に得るようにしていました。

人は自分と考え方の近い人と一緒にいたくなります。

いつも同じ人と会い、同じような話しかせずにいると、新たな気付きを得られず、成長できません。

平井さんは幼少期の海外生活の経験から、『異見を得ることでの世界の広がり』に気付き、その後の人生では、自分に新しい発見をもたらしてくれる人を身近に置くようになります。

それが平井さんが危機に陥ったソニーを再生するために大きく役立つこととなります。

自分に対して異見を言う人を避けるのではなく、その声に耳を傾け、素直に学ぶ姿勢が大切です。

現場の声を聞く

平井さんが新しい環境に飛び込んだ時、第一に行うことが、『現場の声を聞く』ことです。

どのような問題があるのか?

従業員は何に困っているのか?

不満はあるか?

どんなものを作っているのか?

現場に足を運び、会話をし、そこで得た情報を経営に反映していくことで、組織の活性化と再生を成し遂げました。

現場を離れて人の上に立つと、現場のことを「分かったつもり」になってしまうことがあります。

リーダーと現場の考え方にギャップが生まれ、結果として双方が損をします。

知ったつもりにならず、素直に知らないことを知らないと受け入れ、人の声に耳を傾けていきましょう。

痛みを伴う改革

平井さんは、クビを宣告するときなど、いわゆる「痛みを伴う改革」において、”自分が”相手と話をすることを大切にしていました。

辛い選択からは、人は目を背けたくなるものです。

「誰かがやってくれるだろう」と、自分は無難な道を歩いていってしまいます。

痛みを伴う改革でも責任を持って成し遂げることで、それをみた部下たちは「この人は決めたらやる人だ」と思い、リーダーについていきます。

辛いことこそ、リーダーがやらなければいけません。

「もし部下による選挙があったら、自分は当選するか?」

平井さんが管理職の方へ投げかける質問です。

どう思われるか?というのは、大切な考え方です。

おわりに

同じ環境に居続けると、思考が凝り固まります。

居心地は良いかもしれないけど、新しいことにチャレンジしにくくなってしまい、それでは自分も会社も成長できません。

環境を変え、現場の声を聞き、異見を受け入れる。

そうしていくことで、一歩ずつ前に進んでいくことができます。

本書から学んだことは以上です。

リーダーの方もそうでない方も、ぜひ一度お読み頂ければと思います。


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