本のこと
感想
自然を体験することが難しくなっているなと感じます。
私は山が好きで、よく山へ行きます。
6歳の息子にも体験してもらいたいなと思いますが、お金も時間もかかり、なかなか気軽にはできません。
そんな中、日頃使っているアプリ「YAMAP」の創業者である春山慶彦さんの考え方に、以前から強く共感していまして、この本が発売されるとしり、すぐに購入しました。
現代はとても便利になりましたが、それと同時に生まれた問題は山積みで、最近ではSDGsやESG経営だと必死に取り組みを始めました。
利便性は高まった一方で、自然との関わりを失い、節度を忘れて資源を使いまくった結果、後戻りができなくなってしまっています。
人と自然との距離は、どんどん広がっています。
自分が生きる場所の風景、風土を大切にする。
それを意識して生きていきたいと思います。
私は星野道夫さんの写真や本が大好きで度々読んでいます。
この本でも紹介されている「遠くの自然、近くの自然」という星野道夫さんの言葉があります。
自分が都会で忙しく暮らしているこの瞬間にも、アラスカではクジラが海面からジャンプしているかもしれない、そうして自然を感じることで、少し気持ちが落ち着きます。
私は山が好きでよく行きますが、春山さんがこの本で仰っている「いのちが外に開かれる」「地続きでいる感覚」というのが、何となく理解できま
す。
自然に触れて、自分に見えている景色ではない自然を想うことで、少し人生が豊かになる感じがします。
そして、今の仕事においても、この本で書かれている「景色を美しくしているか」を忘れずにいたいと思いました。