【読書記録】坂の上の雲 五/司馬遼太郎
本のこと
坂の上の雲 五
司馬遼太郎
感想
『坂の上の雲』の5巻。
この巻では、前巻から続く日露戦争の戦況が進み、騎兵に注目されている。
今回だけに言えることではないが、この作品を読んで痛感することがあります。
「慢心してはいけない」
ということです。
本書におけるロシア軍は、様々な場面で日本軍を侮り、国内の権力争いに明け暮れ、それが悪い結果に繋がります。
仕事においても同じことが当てはまりそうです。
自分たちを過信していては、正しい判断はできません。
正しく状況を把握しなければなりません。
また本来はお客様を見て仕事をするべきところを、社内の上司を喜ばせるために気を配ってしまっている。
そんなことはないでしょうか?
私自身は社内の権力争いに興味がなく、そのために不遇な目に遭うこともありますが、あまり気にしていません。
やはり、社会に出て仕事をするからには、誰かを喜ばせるためにするべきと、私は考えています。
会社のお金は自分のお金ではなく、それを使わせてもらうからには、社内で機嫌を取るために使うのではなく、社会のために使うべきものです。
この『坂の上の雲』に出てくる人物のように、熱い気持ちを持って、仕事に向き合いたいものです。
坂の上の雲で描かれるリーダー像に、『リーダーが先頭に立ち戦う姿勢を示して士気を上げる』というものがあります。
今の社会では、リーダーというとスマートにマネージメントをするイメージを持つ人が増えたように思います。
しかし、本当に現場から尊敬され、信望を集めるのは、一緒に汗をかいて、戦ってくれる人だと私は思います。
そして、私自身もそうありたいと常々思っています。