映画感想:機動警察パトレイバー the Movie
今回の作品
今回の話題は、
映画感想:機動警察パトレイバー the Movie
今回の話題は、
機動警察パトレイバー the Movieを
いま、リバイバル上映をしているので、
見てまいりました。
本作品ですが、
過去に何度もみておりまして、
とても好きな映画でございます。
まず、本作品は1989年に
公開された映画な訳ですが、
その時代にOSやコンピュータウイルスなどの
今でいうIT用語が全編通して登場する
映画となっております。
もうその時点で、
この映画の凄さを
ひしひしと感じてしまいます。
この時代のSF映画と言えば、
ゴジラVSビオランテや、
バッドマン、ガンヘッドなどが
公開されておりましたが、
そういったIT用語がバリバリでてくる
映画はなかった様に思えます。
ITでありながらかつSFで
ここまで地についた世界観も
見事だと感じております。
次に映像。
本当に芸術。
シーンごとに映る映像が、
非常に繊細で美しい。
東京としたシーンなのに
どこか東南アジアのように見えたり、
東京のビル街が非常に綺麗であったり。
かと思えば下町のシーンにおける
暴走レイバー対パトレイバーは、
その画面に映る情報量が凄まじく多い。
そして、同じように箱舟のシーンや
八王子の向上シーンも同様。
レイバーや外装の細かさも
下町のシーン同様に
書き込みが非常に多い。
最後のシーンにおけるアルフォンスの
細やかな動作なんかはもう脱帽。
これをアナログでやっていた感動します。
そして音楽。
これは川井憲次さんが
作り上げた世界観が
心を刺激します。
不穏なシーンではあるんだけど、
どこか変な感覚が流れる感じ。
そして、爽快なシーンでは、
爽快感へフルパワーで一気に
駆け巡ります。
そうした展開が奏でられ、
ラストに流れる 朝陽の中へは、
もう素晴らしい。
締めくくるとして本当に
綺麗にクロージングを演出してくれます。
そして、
ストーリー面ですが、
ここまでテンポがリズミカルかつ、
綿密に組み込まれた展開は
本当にお見事。
ITにおけるちょっとしたことが、
ふたを開けると大事になっているというのを
見事に描いていると思います。
また、同時にインシデントの
問題解析における地道な捜査。
それもまたITにおける原因調査を
演出しているように思えました。
レイバーが暴走シーンもおいても
最初は怪獣映画のように暴れていたのが、
終盤はゾンビ映画へと変質するという
非常に巧み。
ストーリーも映像も
ここまで綿密な展開は
なかなかないと思います。
実写でもパトレイバーは
制作されましたが、
個人的にはこのお話が好きです。
あと、
過去に4DXで鑑賞したこともあるのですが、
思いのほか4DX向きではあるなと感じました。
ある場面では会話をするシーンのみなの静なシーンで、
箱舟を駆け巡るシーンは動のシーンで、
動く座席によく合うなと感じました。
まあ、スリリングで楽しかった。