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映画感想:牙狼<GARO> -月虹ノ旅人-

今回の紹介作品

今回の話題は、
映画感想:牙狼<GARO> -月虹ノ旅人-

牙狼というシリーズの概要に
ついて説明をしますと
この世界にはホラーという魔物が
住みついており、
闇に隠れて人々を栄養にしていた。
ホラーの対抗勢力として
魔戒騎士が存在しており、
ホラーを撃退していた。
その中でも金色に輝く鎧の
牙狼を中心とした物語でございます。

個人的に牙狼は、
2000年以降の特撮作品で、
オリジナルキャラクターで、
シリーズ化に成功したシリーズだと思います。
最近は、初代が制作されてから
10年以上と新作が制作されるのは、
なかなか難しいなあと思います。

今回の作品は、
一作目の主人公が冴島 鋼牙を父に持つ、
息子の冴島 雷牙の物語となっております。
そして、テレビシリーズの牙狼〈GARO〉-魔戒ノ花-の
続編にあたる物語でございます。

牙狼シリーズ自体そうなのですが、
作品におけるセットや衣装で、
日本の作品においてなかなかない、
空気を演出しており、
それ故に独特の空気が
醸成されていると思っております。
それが味になっている。
この演出が徹頭徹尾できている作品は、
なかなかないように思えます。
第一こんなファンタジーのような
世界観にチャレンジするテレビ界は、
なかなか少ない気がします。
でもなろう系が流行っている昨今。
なろう系のライトノベルを原作に
実写を作れば人気がでるかもしれませんが。
ただ、実写化すると何かが
変わってしまうかもしれませんが。

キャスト面で言うと
中山麻聖さんが主役ですが、
三田村邦彦さんと中山麻理さんの息子で、
立ち位置的にも雷牙のともイメージが
重なる印象でございます。

次にご紹介するのは、
水石 亜飛夢さん。
本作でも魔戒騎士クロウを演じているですが、
この後にスーパー戦隊の
キラメイブルーを演じております。
クロウが青を基調としており、
青色のヒーローに縁があるようです。

次は小西遼生さん。
やっぱり初代の風格は、
なんとも言えぬオーラを纏っております。
眼光鋭さは勇ましい。
ホラーもたじろぐのもわかります。

そして、渡辺裕之さん。
当時、60歳を超えてこれだけのアクション。
素直にすごい。
父親の威厳を演技で魅せてくれます。
なので非常に惜しい。

ストーリーは、
牙狼はホラー退治の任務を
遂行していたところ、
強烈な邪気に襲われ牙狼の鎧を
汚されてしまいます。
牙狼の鎧を浄化しようとするのですが、
強烈な邪気は雷牙をむしばみます。
そして、マユリが連れ去れたと思い、
列車へと乗り込みます。
これがまるで銀河鉄道の夜を
思い起こします。
また、ここから戦いを
繰り広げるわけですが、
ラストの展開は、
家族の絆を牙狼の風味で
描いおり非常にシンプルだけれど、
すごくよい清々しさがございます。

そして、一番に触れたいのは、
牙狼といえばアクション。
本当にこのクオリティを
日本制作で映像として実現しているのは、
やっぱりすごいと思います。
敵と戦闘するシーン自体も
表現がなかなか凄く、
例えば刑事ドラマや
時代劇ではなかな表現できない、
演出が盛り込まれているのですが、
ここで一番触れたいのは、
ラストバトル。
他のヒーロー作品では、
変身後の姿で共演をするのですが、
牙狼は受け継がれる鎧。
その1つしかございません。
だからこその演出。
血が繋がる絆だからこそのアクション。
冴島家の牙狼だからこそのアクション。
そのアクションが非常に印象的。
仮にハリウッドがやろうとしても
そこにリアルが混ざりこむから
牙狼が持つインパクトや味を
再現するのは難しいような気がします。

本作、冴島家の話がふんだんに描かれたお話と
なっておりました牙狼の歴史を感じております。
個人的には牙狼のアクションは、
世界にむけるとどう捉えられているんでしょうか。
世界的にみても、作品の世界観的にも
独特な存在のある作品・シリーズだと思います。



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