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リボルバー・リリー

男たちが乱れ狂った時代に、咲き誇れ!
映画史上最強のダークヒロインここに降臨


「“小曾根百合”のところにいけ!」

少年と出逢い、現在が目覚め、
S&W M1917 リボルバーを握り、未来が覚醒する。
1924年帝都・東京。
欲望が剥きだしになった人間たちの思惑が交錯するなか、
明日の「生」に向けた伝説が幕を開ける――。

公式サイトより

思いっきりネタバレしますので、ここから先見る方は程よくネタバレ気にせずに記しているので、ネタバレに関してはご自身の判断でお願いいたします

観終わった後の感想

めちゃくちゃ贅沢な作品でこれ続編あるよね?

当て書なのレベルでの適材適所での俳優陣
特筆すべきは佐藤二朗さん、阿部サダヲさん、板尾創路さんの3名はこの人たち以外にはいないでしょ!の配役

バイオレンスアクションで最初から残酷なシーンもあって、うわっ…って思ったりギュッと悲しくて苦しくなったり、切なかったり、イライラしたりハラハラドキドキなんだけれど、最後の小曽根百合(綾瀬はるか)のにやりと微笑みナゾの男(鈴木亮平)の対峙で含みある終わり方が好きだったな

ずっと色が靄がかかった様な少し濁った感じだった
最後の決戦では小曾根の白い洋服だからこその、敵をどんどんなぎ倒していくけれど無傷でもいられない鮮血が艶やかに映る映像的効果も抜群だった

綾瀬はるか(小曽根百合)

アクションが華麗で艶やかで気品があるバイオレンス
そして感情を抑えて話す時や慎太の父親が昔の愛した人の息子だと真実を知った時の苦悩だったり、ラストの笑顔もある意味ゾクゾクした
いつもはふわふわと柔らかい空気を感じる綾瀬さんから、一気にバチバチにカッコイイCOOLな綾瀬はるかさんがいた

羽村仁成(細見慎太)

ラストにかけての目がスイッチが凄かった
最初の時に家族を惨殺されて誰も信じられない
復讐に燃えるけれど、人を撃つことに躊躇い恐怖もありつつ、小曾根に付いて行きたいけれど、どうしていいか分からない子供の怯えた目だった
お父さんに託された使命を再認識してからの覚悟の目になった時の目の光かたが違ったのがスゴイ

長谷川博己(岩見良明)

どこか飄々としていて掴みどころがない感じ
最後の銃撃戦での登場の仕方はヒーローそのものだった

ジェシー(津山ヨーゼフ清親大尉)

ジェシーくん目当てだったけれど、贔屓目なしで最恐に無情な嫌な奴
初っ端から残酷なシーンで「殺れ」と言いつつも自分は背を向ける
銃撃戦で仲間を盾にして突き進む
自分が優勢な時には冷酷に、劣勢な時にはがなる
陸軍大佐・小沢に対して忠誠を誓い、陸軍の中での大義に生きて、その大義が正しいのか問われて一瞬戸惑ってしまい動揺を抱えつつも、愚直に最後の最期まで全うしただけ

一瞬戸惑ってしまった時の心の葛藤が明らかに分かる表情
小沢に殴られる過激なシーンも壮絶だったけれど、最期の咆哮も圧巻だった

清水尋也(南 始 特務少尉)

この人怖かった
小曾根の妄想の死神なの?と思うくらいに神出鬼没で体感をひんやりとさせてくれる
最期のシーンはとてもキレイだった

佐藤二朗/阿部サダヲ/板尾創路

この3名は小賢しくて狡猾でこの役どころにはこの人たちしか当てはまらない
他にはいない適材適所の配役
佐藤二朗さんのニヤニヤとしたお調子者からのサイコへの豹変は流石だったし、阿部サダヲさんの目が笑っていない笑顔の恐怖
板尾創路さんの自己中心的な思考に最期は因果応報で少しは留飲下がるけど、電話での猫なで声とか姑息な感じが何とも言えない

シシドカフカ/古川琴音

シシドカフカさんのcoolで頼もしい援軍と古川琴音さんのチャーミングが張り詰めた場を和ませてくれる

豊川悦司さんの自決シーンはグッと来たなぁ
鈴木亮平さんは。。。
これ続編ある含みですよね?

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