ホロスコープでイメージする夜空③『月』編
マニアックシリーズ第三弾☆
「夜空の姿をイメージしてみよう」の巻☆
夜空に星座が見えるとは
夜空に惑星が見えるとは
夜空に月が見えるとは
一体、どういう景色が繰り広げられているのか♡
第一弾『星座』
第二弾『惑星』
今回はついに『月』です☽
月は、あまりに身近な存在です。
私たちは、当たり前のように夜空に堂々と輝く満月を見上げています。
夜空に一際大きく輝く姿に、特段何の不思議も感じずに。。。
今回はそんな月だけで、一つのククリにしてみようと思いました。
月と夜空編です。
ちなみに前回、前々回はこちらです↓
前回・前々回と、かなりの文字数になりましたが、今回はその半分以下となりました♡
でも、今回が一番重要ですよ♡
今回もお茶でも飲みながら、ゆったりご覧いただければと思います。
『月』の描く景色
夜空の王【太陰】
月は地球の衛星で、地球の為にいるような星です。
いつも地球のそばにいて、地球を守っているように感じます。
夜空では一際大きく輝き、星というよりは鏡のようです。
太陽とほぼ同じ大きさに見える「夜空の王」です。
地球からはほぼ同じサイズに見える二つの星。
☽月と☉太陽は、「衛星」と「恒星」。
ちょっと比べてみたくなりました。
まさに【太陰】と【太陽】。
こんなにサイズの違う星が同じ大きさに見えているのですから、地球で見ている世界というものが、いかに一点からの景色なのかが良く解ります。
ただ月は、地球を回る衛星として、不釣り合いに大きいとも言われています。
月に纏わる都市伝説もたくさんありますよね。
月の不思議
では、月が地球に見せる姿の不思議について確認していきたいと思います。
月が少しづつ自転する動きと、少しづつ公転移動する動きが、絶妙に合っている。
その為、下の図、月のブルー側の面が、常に地球側に向いている状態になる。
遠くの惑星の裏側が見えなくても全く気になりませんが、こんなに地球のそばにいて望遠鏡で月面が見える距離にいるのに、裏側が見えないのは気になってしまいますよね。
地球人にとっての1日が、月にとっての27日ということになります。
もしこれを地球と太陽でやると、地球の半分側はいつも夜になってしまいますね。
ところで、月の満ち欠けは約30日じゃないの??っとなりそうなので、この辺も再確認しておきます。
月の満ち欠けが29.5日周期で巡って見えているのは、
地球の公転と月の公転によって少しづつ光の当たる位置がずれるためです。
そして地球から満月を見た時は、満月の奥に見える星座が変わっていくので、「〇〇座満月」という呼び方をするわけですね。
さらに月の満ち欠けの仕組みもみておきましょう。
太陽の光が一方から当たる為、月に影の部分ができたり、全く見えない時期があったりする仕組みですね。
さあここまでで、なぜそんなに基本を確認するのかと思われた方もいるでしょう。
ただ、ここまででも月ならではの特徴が見え始めています。
三日月が見え、満月が見え、下弦の月が見える。
いつも当たり前のようにみている景色ですが、よくよくみると月だけが独特の動きをしているのです。
ホロスコープで確認してみましょう。
まずは前回の三日月、旧暦十二月三日の夕方のホロスコープです。
夕暮れの西の空に☽月がいます。
☉太陽との離角は25度です。
日が沈んでから約1時間半、夜空に見ることができます。
続いて前回の上弦の月、旧暦十二月八日のホロスコープです。
☽月と☉太陽の離角は96度。
夕暮れ時に真南にいたであろう☽月は、真夜中の西の空に沈みます。
☉太陽が沈んでから約6時間半、☽月を夜空に見ることができます。
続いて次の下弦の月、旧暦十二月二十四日のホロスコープです。
節分ですね。
☽月と☉太陽の離角は、先ほどとは逆側に94度です。
真夜中の東の空に昇った☽月は、夜明けと共に見えなくなっていきます。
☉太陽が昇るまでの約6時間半、☽月を夜空に見ることができます。
ここまでのまとめ
占星術の月
『月』シリーズ佳境に入ります。
月は、太陽と合の後「西の空」に現れるのです。
そして、南の空に昇り、東の空に消えてゆく。。。
北から見た場合、左回りです。
ここで『惑星』の時を思い出していただきたいのですが、
外惑星の場合、太陽と合の後「東の空」に現れるのです。
そして、南の空に昇り、西の空に消えてゆくのです。
北から見た場合、右回りです。
逆ですね。
太陽も、もちろん東から昇り、西に沈みます。(右回り)
内惑星の場合は、太陽と合の後「西の空」に現れますが、また西の空に消えていきます。
南の空に輝くことはありません。(回りません)
そうなのです。
西の空から現れ、南の空に輝くのは、月だけなのです。
これを書く為に、今回のシリーズ『月』だけ別にする必要がありました。
この動きは、月だけの動きです。
占星術の中で、どこか月だけが別扱いなのはその為です。
インド占星術の中では、さらに別格扱いです。
もちろん体感も現象も、他の惑星とは違う為に別扱いにしているということもあるでしょう。
ただ、なぜ体感や現象が月だけ違うのでしょうか?
私はその理由が、この「左回り・右回り」にあると思うのです。
この左と右には、不思議な合致があります。
占星術は北半球で育ってきた学問です。
北半球から太陽や月を観測するとき、南を向いて、北を背にする必要があります。
星は、南の空を大きく横切っていくからです。
この時、ひがしがひだりになり、にしがみぎになります。
日本語が母国語ならば、これが偶然だとは思わないでしょう。
星が最も目立ち輝く場所が「み・な・み」となるのも意味がありそうですよね。
古くは、衝の位置を「名・七」と呼んでいたのでしょうか??
そして「な」をはさんで、なみとなみになります。
逆行期間を「なみ」と呼んでいたのでしょうか??
占星術を学んでいくと、本当にいろんな世界に連れて行ってくれます☆
だから、なんだかんだ続けてしまうのです♡
最後の大まとめ
西の空から現れ、南の空に輝くのは、月だけ☽
太陽の真逆、太陰を務められるのは、月だけ☽
以上です。
おわりに
「ホロスコープでイメージする夜空シリーズ」3部作。
これで無事に締めさせて頂きたいと思います。
☽月まで辿り着けたこと、自分で褒めてあげようと思います♡
なんとなく立春までには書き上げたかったので、満足でございます。
自作のイメージ図が、だんだん本気になってきて上達してきたことが棚ぼた効果と言いますか、嬉しい副産物でした。
何事も回数やると上達するものですね。
シリーズすべて目を通していただいた方、ありがとうございます♡
星の観測や、星詠みの際に、イメージしやすくなるきっかけとなれましたら嬉しいです。
これからも星からの学びを続けていきましょう☆
夜空は神秘でもりだくさんですからね。
今後も神秘の探究は続きますね。
うちゅうの神秘にかんぱ〜い☆(お茶で)
ではまたね〜☆
↓『ホロスコープでイメージする夜空シリーズ』たち