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かなえたい夢がやっとみつかった話





小学校のときの将来の夢は

はたけをいじって
けいトラをうんてんして
ねんきんぐらしをする
」と書いた。



これは私のおじいちゃんの1日だった。

年金のことは祖父母がよく話していたため知っていた。
支給されると年金小遣いをくれるので、定期的に『ねんきんでた?』と聞いていた。




私の将来の夢をみた先生は
「アンナちゃんは、おばあちゃんになる前にしたいことはないの?」と聞いてきた。


が、全く思いつかなかった。




同級生はケーキ屋さん、お花屋さん、美容師さんと書いていたが、私の地元にはケーキ屋さんもお花屋さんも美容師さんもいなかったので私はなりたいと思わなかった。

というか、イメージができなかった。




先生は他の同級生の将来の夢をみて「素敵な夢だね〜!」と褒めていた。


私の夢を見たときは
“え、ねんきんぐらし・・・?”みたいな顔をしていたのを見逃さなかった。



先生が困っていたから「お花屋さん」と書き直した。







中学生になり、また将来の夢を書かされた。


私は懲りずに
ゲートボールをして自由気ままに老後を過ごす」と書いた。


そしたら先生に
「老後の前の話だよ」って鼻で笑われた。


真剣に書いたのになぁ。


テキトウに「美容師」と書き直した。








高校生になり、またまた将来の夢を書かされた。今度はライフプランまで。


老後のことはたくさん書けたが、高校卒業から65歳まで空白だった。



どうしてみんなやりたいことがあるんだろうと不思議でたまらなかった。


とりあえず軽トラは運転したかったので、高校3年生で教習所に通いマニュアルの自動車免許をとる事だけは明確だった。



先生は
“この子、田舎から出たことがないから夢がないんだわ・・・!かわいそうに・・・”
みたいな顔をしていたのを見逃さなかった。(考えすぎ)


とりあえず先生も親も安心しそうな「看護師」と書いて、その場をやり過ごした。





そんな出来事から10年以上経過した今


高校卒業後に田舎を出ていろんな人と出会い、つらいこと嬉しいこといろんな経験を積んだ私にはやっとかなえたい夢ができた。




私が悩んで考えて
壁にぶち当たって得た経験から、
大丈夫だよ、なんとかなるよって伝えたい。




エッセイストになって本を出版したい。




ってことに行き着いた。




2023年、noteをはじめたのも1歩前進。


これからも失敗を恐れずチャレンジし続け、自己投資を重ねてアップデートする。


人の目を気にしないで、私が本当にかなえたい夢を実現していきたい。



そして将来、畑をいじって
軽トラを運転して
たまには仲間とゲートボールをして
自由気ままに年金暮らしをしたい。




これなら誰も文句は言わないでしょ?


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水谷アンナ
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