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ホロスコープでイメージする夜空②『惑星』編

マニアックシリーズ第二弾。
「夜空の姿をイメージしてみよう」の巻です。
夜空に星座が見えるとは
夜空に惑星が見えるとは
夜空に月が見えるとは
一体、どういう景色が繰り広げられているのか♡

今回は『惑星』です。
第一弾は『星座』でした。
こちらの続きになります。

前回も結構な大作になりましたが、今回はそれ以上の文字数になりました(笑)。
前回同様、よろしければお茶でも用意してご覧ください。



7つの惑星

『惑星』とは、太陽の周りを公転している、ある一定の大きさを持つ天体のことです。(少し小さくなると、小惑星になります。)
通常、☿水星♀︎金星♂火星♃木星♄土星♅天王星♆海王星のことですね。

実はこちらの7惑星の皆様、夜空での見え方はかなり違います。

まず「内惑星なのか、外惑星なのか」で大きく分かれてきます。
「内惑星」とは太陽系の中で「地球よりも内側をまわっている惑星」。
〈☿水星♀︎金星〉
「外惑星」とは太陽系の中で「地球よりも外側をまわっている惑星」。
〈♂火星♃木星♄土星♅天王星♆海王星〉

そして「肉眼で見えるか見えないか」でも分かれます。
肉眼では見ることのできない惑星
「外惑星」〈♅天王星♆海王星〉どこだねタイプ
肉眼で見ることができるけれど、動きが違う惑星
「外惑星」〈♄土星♃木星〉ゆったりタイプ
「外惑星」〈♂火星〉とっぱつタイプ
「内惑星」〈♀︎金星☿水星〉ひょっこりタイプ

今回は、夜空に見える惑星たちが、どのような景色をくりひろげているのか??
ホロスコープを使いながらイメージしていきたいと思います。


惑星の景色(1日の動き)

「1日の動き」に限定した場合、各惑星の動きに大きな差はありません。
今回は♄土星を例に見ていきたいと思います。
2024年1月26日夕方17:00のホロスコープを載せてみました。
西側の地平線に、♄土星と☉太陽がいます。
♄土星は「サイデリアル♒︎水瓶座11°」地平線の上。
☉太陽は「サイデリアル♑︎山羊座11°」地平線の下です。
♄土星は、☉太陽からちょうど 30°離れています。
太陽から30°離れていれば、少しの時間夜空に見る事ができます。

2024年1月26日17:00のホロスコープ

☉太陽と♄土星の位置関係は、ほぼこのまま「右回り」で動いていきます
☉太陽が「東から西へ」動くように、惑星も星座も「東から西へ」動きます。
単純計算で、星座は「1時間で15°」西へ動いていくことになります。
(360÷24=15)
この日の♄土星は、☉太陽から30°離れているので、日没から約2時間ほど西の夜空に見えることになります。



『外惑星』の景色(1年の動き)

外惑星の「合」

ではここからは「外惑星」に絞って進めていきます。
1ヶ月後、17時の☉太陽と♄土星をみてみましょう。
太陽は地平線の上にいて、日が長くなっていることが解ります。
☉太陽は約32度移動。(♑︎山羊座11°→♒︎水瓶座13°)
♄土星は約4度移動。(♒︎水瓶座11°→15°)
☉太陽は「1日で約1度左回り」に動き「1年で一周」していきます。
(詳しくは前回記事①をご参照下さい)
惑星も同じように、星座帯を「左回り」で運行していきます。
♄土星は「約30年で一周する」ので、約2年半同じ星座にいます。
(30÷12=2.5)
その為、1年に1回☉太陽に追い抜かれていくように見えます。

2024年2月26日17:00のホロスコープ

この日の3日後2月29日、☉太陽は♄土星と重なります。
このように、☉太陽と惑星が重なるタイミングを「合」と呼びます
「合」は、「地球ー太陽ー惑星」と一直線に並ぶタイミングです。
その為「合」の惑星は、地球から一番離れていることになります。
太陽の向こう側に惑星がいるので、夜空に見ることはできません。

♄土星は、夕暮れの西の夜空からだんだん沈んで見えなくなって1ヶ月後、
太陽との「合」を迎えることが解ります。


では太陽と合から1ヶ月後、3月29日朝5:00のホロスコープも見てみましょう。
☉太陽の進むスピードの方が早いので、また差が開き始めました。
☉太陽と♄土星の差は、約25度の開きになっています。
頑張れば「明け方の夜空」に見る事ができるか?できないか?という位置関係です。
この頃の♄土星は、夜明け前の数時間しか見ることができません。
太陽と「合」から約1ヶ月後の♄土星は、夜明け前の東の空に現れることが解ります。

2024年3月29日5:00のホロスコープ


外惑星の「留」(逆行スタート)

太陽と「合」の後、
♄土星は「30度を2年半で進むスピード」で、
☉太陽は「360度を1年で進むスピード」で進み続けます。
では「合」から約4ヶ月後の2024年6月30日のホロスコープをみてみましょう。
♄土星♒︎水瓶座25°、☉太陽♊︎双子座15°です。
110°の開きができています。
時間は24時、日本が太陽から一番離れている時間です。
真夜中の東の空に、♄土星が見えている事が解ります。

2024年6月30日24:00のホロスコープ

♄土星の数字の横に「R」のような記号がついているのが解りますか?
この記号は「惑星逆行中」の記号です。
♄土星は丁度2024年6月30日から逆行が始まったところなのです。
私たちが寝始めるような時間に、東の空に惑星が昇り始める時、逆行がスタートする事が解ります。


補足です。
実際は地球が太陽の周りを公転している為に、太陽が動いているように見えています。
ここで一度、「太陽と地球と土星」の位置関係を確認しておきましょう☆

*自分が地球になってみよう「イメージワーク1」*

4ヶ月前、地球は土星から一番離れた場所にいました。
土星は、太陽の向こう側にいて良く見えませんでした。
(「地球ー太陽ー土星」と一直線に並んでいた)
地球はその場所から、太陽と土星のいる方向を目指して公転してきたのです。
太陽も土星もどちらも、同じ方向に見えていました。
(北を上とした場合、地球は太陽の周りを「左回り」で公転しています。)
ところが進んで行くと、だんだん太陽と土星が離れていくように見え始めました。
でもまだ2星とも、同じ方向に見えていました。

4ヶ月経った今、単純計算で、地球は120度分ほど公転してきました。
(360÷12=30。30×4=120。)
この位置まで移動して来たら、太陽の方向と土星の方向が違ってきました。
ここに来るまでの間、太陽の方向に土星も見えていたのに・・・あれ?
土星のいる方向が、太陽の方角ではなくなって来たぞ??
あれれのれ?

↓こんな感じになりましたか?

北を上とした公転の図
惑星のサイズがテキトーなのはご了承くださいませ

太陽が真背中側になるようにイメージすると、地平線ラインより上側が夜空ということになります。
東の方に♄土星がいますね。
そして地球がだんだん♄土星に近づいている事が解ります。



外惑星の「衝」

逆行期間中の「外惑星」の動きを確認していきましょう。
「逆行」とは、地球が外惑星を追い抜いていく期間のことです。
先ほどの地球が引き続き公転し、土星に近づき、そしてまた離れてゆきます。
地球が惑星に一番近づいたタイミングのことを「衝」と呼びます。
「衝」では、「太陽ー地球ー惑星」の順で一直線に並びます。

外惑星の「衝」

「逆行」という名前の通り、地球が外惑星に近づき離れるまでの期間は、外惑星が逆に動いているように見えるのです。
なぜそう見えるのでしょうか??
イメージワークで、確認してみましょう☆

*自分が地球になってみよう「イメージワーク2」*

地球は、土星のそばまでやって来ました。
この位置は「太陽ー地球ー土星」と一直線に並ぶ位置です。
ふと、太陽の方を向くと、太陽が左に動いているように見えます。
そして、土星の方を向くと、土星が右に動いているように見えます。
地球が動いているからそう見えるのですが、動いていないと仮定すると、太陽と土星が、相反する動きをしているように見えます

いかがでしょうか??こんな感じのイメージになりましたか??
本来♄土星も公転しているのですが、地球が追い抜いている期間は、動いていないように見えるどころか、後ろに広がる星座をバックに、逆向きに動いているように見えてしまうのです。


では逆行スタートから2ヶ月と7日後の「衝」。
2024年9月7日24:00のホロスコープも確認しておきましょう。
♄土星が、夜空に良く見えることが解ります。
☉太陽と♄土星の差は180度開いています。
♄土星は♒︎水瓶座21°
逆行スタートの時点では♒︎水瓶座25°にいたのですが、4度逆に動いています。〈25°→ 24→ 23→ 22→ 21°〉

2024年9月7日24:00のホロスコープ




外惑星の「留」(逆行おわり)

「逆行の終わる日」2024年11月15日24:00のホロスコープです。
この9分後、逆行のRマークがホロスコープから消えます。
逆行開始前♒︎水瓶座25°だった♄土星は、♒︎水瓶座18°へ。
☉太陽は、♎︎天秤座29°です。
♄土星と☉太陽の間は、また約110°開いています。
☉太陽が西に沈む頃、天頂にいたであろう♄土星は、
☉太陽が一番低い真夜中頃、西に沈んでいくことが解ります。

2024年11月15日24:00のホロスコープ

ここまでのまとめ

【惑星の1日の動き(地球自転による動き)】
惑星も、太陽も星座も、東から西へ動いてゆく。

【外惑星の動き(地球公転による動き)】
太陽と合の前、夕暮れの西の空に見える。
太陽との時、夜空に見ることはできない。
太陽と合の後、夜明け前の東の空に見える。
逆行が始まる頃、真夜中の東の空に昇る。
太陽との時、夜空に一日中見る事ができる
逆行が終わる頃、真夜中の西の空に沈む。




外惑星マニアック比較

ここまでは、ずっと♄土星の動きを追ってきました。
では、他の外惑星の場合はどこが変わってくるのでしょうか??
かなりマニアックに比較していきたいと思います。

動きの差を感じる原因は、太陽からの距離によるものです。
当たり前ですが、太陽から離れている場合は公転距離が多くなるので、遠くをゆっくり動いているように見えます。
その為♆海王星のような遠い惑星であれば、逆行期間もより長くなります。
逆に♂火星のように地球の隣にいる惑星は、逆行期間が短くなります。

【外惑星マニアック比較】No.1
各惑星の逆行期間を比べてみよう☆
2024年に始まる外惑星の逆行期間を挙げてみます。
♆海王星7月2日〜12月8日(約5ヶ月+6日)
♅天王星9月1日〜1月31日(約5ヶ月)
♄土星6月30日〜11月16日(約4ヶ月+17日)
♃木星10月9日〜2月4日(約3ヶ月+26日)
♂火星12月7日〜2月24日(約2ヶ月+17日)

だんだん地球に近づくにつれて、逆行期間が短くなっているのが解りますね。
♂火星は、♆海王星の半分の期間、♄土星と比べても2ヶ月の差があります。

【外惑星マニアック比較】No.2
「留」の時の、外惑星と太陽の角度も比べてみよう☆
♆海王星、約102度
♅天王星、約102度
♄土星、約110度
♃木星、約115度
♂火星、約130度

この角度が小さいほど「早く逆行がスタートし、遅く逆行が終わる」ことになります。
こちらでも☉太陽から遠い惑星の方が、逆行期間が長くなることが解ります。

【外惑星マニアック比較】No.3
外惑星の公転周期を比べてみよう☆(単位は年で)
♆海王星、約165年
♅天王星、約84年
♄土星、約30年
♃木星、約12年
♂火星、約1.88年

♃木星までの外惑星は「○○年」と、年表記しやすくなっています。
「約○○年かけて太陽の周りを一周する」ということは、
♄土星と同じように「1年に1回、太陽と「合・衝」が起きる」ことが解ります。

しかし♂火星は、1.88年となっていることからもわかるように、1年の中で、太陽との「合・衝」どちらも起こることはありません。
通常「合」か「衝」か、どちらかしか起きません。
♂火星は、他の外惑星と比べかなり地球に近い為、夜空での見え方もかなり違っているのです。

♂火星ならではの動き

マニアックついでに、♂火星だけにフォーカスしていきたいと思います!
外惑星シリーズも佳境に入ってまいりましたよ!

近年の♂火星と☉太陽の「合」の日付
2021年10月8日
2023年11月18日
2026年1月9日

「約2年と1ヶ月ちょっとの周期」で、太陽との合が起きていることが解ります。
(やや長い↑ので、以下「約2年」と書きます)

他の外惑星は「1年に1回、☉太陽と合が起きている」のに、
♂火星は「約2年に1回、☉太陽と合が起きる」わけです。

先ほどのマニアック比較を思い出していただきたいのですが、♂火星は、逆行している期間が一番短いのです。
♂火星の逆行期間は、約2ヶ月半です。

以上から、♂火星は「約2年間の中の、約2ヶ月半が逆行期間」となります。
ちなみにおさらいですが、
♄土星は「1年間の中の、4ヶ月半」が逆行期間です。

♂火星の動きが、外惑星の中でずば抜けて異質なことがイメージ頂けたでしょうか??

*夜空の♂火星をイメージしてみよう*

♂火星は、約2年かけて天空を一周するように見えます。
そして、その2年の中の2ヶ月半だけ「真夜中の天頂」に輝くのです。
夜空にいる間は、「夜明け前の東の空」や「夕暮れ後の西の空」に長い間輝き続けます。
まるで、天頂に向かうタイミングを見計らっているかのように。。。
まるで、夜空をじっと横から観察しているかのように。。。
そして西の空で長い間夜空を観察した後は、「約半年間」夜空から姿を消すのです。。。

♂火星は現在、夜明け前の東の空に待機し始めたところです。

立春の朝
2024年2月4日6:00のホロスコープ


外惑星比較いかがでしたでしょうか??
これで無事書きたいことは書けましたので、外惑星は終了したいと思います。
お疲れ様でした♡(自分♡)
でも、まだやめないですよ。
内惑星がいますからね♡


『内惑星』の景色(1年の動き)

内惑星が見える角度

内惑星は、ホロスコープではいつも太陽のそばをちょこちょこ動き回っているようにみえる惑星です。
地球よりも太陽側にいる惑星なので、必ず太陽のそばにいるのです。

太陽のそばにいるということは、夜空に見える時間が少ないということです。
太陽から離れている時にしか、夜空に見ることができない!!
では、離れているように見えるとは??夜空に見えるとは??
どんな位置関係なのでしょうか??
イメージ図作ってみました。

北を上とし、上から太陽系を見た図。
惑星のサイズはテキトーです。

地球から見た時、内惑星の方角が太陽から最も離れている時、最も良く見える。
この太陽から一番離れて見えている角度のことを、最大離角と呼び、
西の空に一番空高く見える角度を東方最大離角
の空に一番空高く見える角度を西方最大離角
と呼びます。
(西と東が逆に感じてしまいそうなところが要注意です)


西方最大離角

では、前回☿水星が最大離角だった時のホロスコープを見てみましょう。
2024年1月12日朝6:00の夜明け前です。
☿水星が西方最大離角23.5度の日です。
☉太陽♐︎射手座26°、☿水星♐︎射手座3°、その差約23度。
東の空の☿水星と♀︎金星、どちらも夜空に見えていることが解ります。

2024年1月12日6:00のホロスコープ

23度しか離れていなくて、夜空に見えるの??っと思ってしまいそうですが、
☿水星の最大離角の最大値は28度だそうです。
その為23度は、☿水星の観測条件としてかなりベストポジションの中に入るようです。
ちなみに、いつが最大離角の日なのかをホロスコープだけで判別するのは、かなりめんどくさい作業になります。(毎日差を計算する必要があります)
私はAstroArtsさんのホームページで確認させて頂いております。↓


内惑星の「外合」

最大離角の日が、最も☉太陽から離れてみえる日ということは、以降だんだん見えなくなっていくわけです。
そして「東の空に内惑星が見えている」ということは、この後「外合」に向かうということになります。
「外合」とは、太陽の向こう側に内惑星がいる状態のことです。
(外惑星の「合」と同じ状態です)

地球も☿水星も公転し動いていくのですが、☿水星の方が早く一周するので、差がどんどん開いていきます。
地球は365日で1周。
☿水星は約88日で1周です。
では「外合」のホロスコープも見ておきましょう。
西方最大離角から約1ヶ月半後、☿水星は「外合」となりました。
☿水星は☉太陽の向こう側にいる為、確実に見えません。
ちなみにこの日の♀︎金星と☉太陽の離角は25度です。
♀︎金星は、早起きすれば東の空に見ることができるでしょう。

2024年2月28日6:00のホロスコープ


東方最大離角

「外合」を終えた☿水星は、太陽の向こう側からまた現れ始めます。
そして東方最大離角を迎えます。
下のイメージ図では、地球の位置を変えずに地平線の位置を変更しました。

「外合」から約1ヶ月後、☿水星は東方最大離角を迎えます。
2024年3月25日6:00のホロスコープです。
☉太陽が東の地平線の上に出ている中で、☿水星は地平線の下にいます。
天空の1日の動きは、東から西へ回転していくので、日中は太陽の光で見えないことが解ります。

2024年3月25日6:00のホロスコープ

半周して夕方、☉太陽が沈んだタイミングです。
見ることができるのであればこのタイミングになります。
しかしこの日の東方最大離角は18.7度です。
夕暮れの空に見るのは難しいでしょう。

2024年3月25日18:00のホロスコープ


内惑星の「内合」(逆行期間)

「東方最大離角」を過ぎた☿水星は、だんだん地球に近づいてきます。
一番地球に近づいたタイミングを「内合」と言います。
そして地球を追い抜いていきます。
地球から眺めると、この時の☿水星は今までと逆方向に動いているように見えます。

地球が左回りで公転する中、地球が動いていないと仮定して太陽の方を向くと、太陽は左に動いているように見えます。
太陽の横に見える惑星も、太陽の向こう側にいる惑星も、みんな左に動いているように見えます。
太陽と同じ方向に動いているように見えることを「順行」と呼びます。
しかし、惑星が地球寄りに近づいてくると、逆に動いているように見えるのです。
太陽と逆の方向に動いているように見えることを「逆行」と呼びます。

では「内合」のホロスコープも見ておきましょう。
2024年4月12日朝6:00です。
☿水星が☉太陽と同じ場所にいます。
外合の時と違うのは、☿水星の数字の横に「R」のような記号があることです。
この記号は「逆行中」の記号になります。


ここまでのまとめ

【内惑星の動き】
太陽と外合の前、夜明け前の東の空に現れる。西方最大離角の時、最も良く見ることができる。
太陽と外合の時、夜空に見ることはできない。
太陽と外合の後、夕暮れの西の空に現れる。東方最大離角の時、最も良く見ることができる。
太陽と内合の前、逆行が始まる。
太陽と内合の時、夜空に見ることはできない。
太陽と内合の後、逆行が終わる。



内惑星マニアック比較

ここまできたらしつこくいきます、まだ終わりません。
☿水星と♀︎金星の比較もしておきましょう。

【内惑星マニアック比較】No.1
公転周期を比べてみよう☆
☿水星、約88日
♀︎金星、約225日
(地球、365日)

【内惑星マニアック比較】No.2
最大離角の範囲☆
☿水星、18°〜28°(最大値は28度)
♀︎金星、45°〜47°(最大値は47度)

【内惑星マニアック比較】No.3
水星逆行期間を挙げてみよう☆
2023年12月13日〜1月2日(20日間)
→約90日後
2024年4月2日〜4月25日(23日間)
→約100日後
2024年8月5日〜8月29日(24日間)
→約90日後
2024年11月26日〜12月16日(20日間)

☿水星は「年に約3回、約3ヶ月おきに、約3週間逆行」する。
3が大好きな☿水星☆


♀︎金星ならではの動き

マニアックシリーズ本当の佳境です。
♂火星同様、♀︎金星も夜空の中で不思議な動きをする惑星です。
♀︎金星はどのように見えているのでしょうか。
まず、♀︎金星の外合の日付を挙げてみます。

近年の【♀︎金星の外合の日付】
2022年10月23日
2024年6月5日
2026年1月7日

「約1年+7ヶ月」ごとに外合が起こっていることが解ります。
♀︎金星は、最大離角までしか夜空に昇りません。
この1年7ヶ月の中に、「夕暮れ期」と「明け方期」があるということです。
では、どのように繰り広げられるのか確認していきたいと思います。

夜空に見えている期間を出してみたいと思います。
2024年6月5日の外合を挟んで、前後何日まで夜空に見えているのか?です。
太陽からの離角は、25度で出してみたいと思います。

【ホロスコープで見る♀︎金星と☉太陽の度数差】
3月1日、差25度。(♀︎金星♑︎山羊座21°、☉太陽♒︎水瓶座16°)
6月5日、差0度。
9月4日、差25度。(♀︎金星♍︎乙女座12°、☉太陽♌︎獅子座17°)

「外合」を挟んで前後3ヶ月づつ計6ヶ月の間は、太陽に近く夜空にみることは難しいことが解りました。

続いて「内合」を挟んで夜空に見ることが難しい期間も確認します。

【♀︎金星逆行期間】(2024年前後の)
2023年7月23日〜2023年9月4日(43日間)
(内合8月13日)
2025年3月2日〜2025年4月13日(42日間)
(内合3月23日)

*「留」の時の♀︎金星と☉太陽の離角は約30度でした。

逆行期間は約1ヶ月半です。
逆行期間中も夜空に見ることが厳しいとして考えてみます。

外合前後合わせて6ヶ月と
内合前後合わせて1ヶ月半。
合わせて約7ヶ月間は夜空に見ることができないと解りました。
1年7ヶ月で天空を1周する♀︎金星は、その内の7ヶ月間、姿を見せないことが解りました。

*夜空の♀︎金星をイメージしてみよう*

金星は、夜空で振り子のように動く惑星です。
金星の輝きは非常に強く、夜空では一際輝いて見えます。

夕暮れ後の西の空に輝く時、「宵の明星」と呼ばれます。
一番星を見つける楽しみをみんなに分けてくれます。
西の空で約半年間輝き続けます。

半年経つと、約1ヶ月半姿が見えなくなりますが、今度は東の空に現れます。
夜明け前の東の空に輝く時、「明けの明星」と呼ばれます。
早く起きたときの元気をみんなに分けてくれます。
東の空で約半年間輝き続けます。

半年経つと東の空に沈んでいきます。
そこからの半年間は夜空から姿を消します。。。
また西の空に現れるまでは。。。

現在の♀︎金星は夜明け前の東の空で輝いています。
春分までは輝きます。
半年間の休息の前に。。。

立春の朝
2024年2月4日6:00のホロスコープ



さいごの大まとめ

【惑星の1日の動き(地球自転による動き)】
惑星も、太陽も星座も、東から西へ動いてゆく。

【外惑星の動き(地球公転による動き)】
太陽と合の前、夕暮れの西の空に見える。
太陽と合の時、夜空に見ることはできない。
太陽と合の後、夜明け前の東の空に見える。
逆行が始まる頃、真夜中の東の空に昇る。
太陽と衝の時、夜空に一日中見る事ができる。
逆行が終わる頃、真夜中の西の空に沈む。

【内惑星の動き】
太陽と外合の前、夜明け前の東の空に現れる。西方最大離角の時、最も良く見ることができる。
太陽と外合の時、夜空に見ることはできない。
太陽と外合の後、夕暮れの西の空に現れる。東方最大離角の時、最も良く見ることができる。
太陽と内合の前、逆行が始まる。
太陽と内合の時、夜空に見ることはできない。
太陽と内合の後、逆行が終わる。

おわりに

やっとおわりに辿り着きました(笑)
今回もかなり疲労困憊でございます。
この冬「自分を整える強化月間」としていろいろ整えていく中で、ホロスコープの知識も整えておきたいと思い、今回の大まとめを行なっております。

自分なりに確認しながら書いておりますので、間違っていないとは思うのですが、もし間違っていた箇所を発見した場合は、後日しらっと訂正させていただきますのでご了承くださいませ。
自分の中での今回の収穫は、
「♂火星は2が好き、☿水星は3が好き、金星は半年が好き」です♡

最後までお読みいただきましてありがとうございます♡
ではまたね〜




↓『ホロスコープでイメージする夜空シリーズ』たち


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Chika
うちゅうのリズムを探求しています。星や惑星、植物から学ぶ日々です。うちゅうのリズムに人間の生活リズムが共鳴するような手帳が作ってみたい人です。サポートいただけるととても嬉しいです。